朝か夜か分からない。
もしかしたら昼なのかもしれない
けれど、あたりは真っ暗で 街灯もなければ小さな光すら見当たらない
そんな場所で 1人寂しく蹲り
泣こうにも泣けなくて
叫ぼうにも声が出なくて
どうしたら良いのか全くわからず
ただ、無表情
きっと誰も助けてくれない
でも誰かがきっと。
そんなのいないよ。
辛くなんてないんだ。 笑え
いつかきっと
迎えが来るから。
そんな時、 小さな光が私を照らした
笑顔で手を広げ 手招きをするのは母。
勢いよく起きる
ふと窓の方に目をやると 外は雨で、ザァザァと音を立て
静かな部屋に微かに響く
扉をゆっくりと開き 部屋を出る
少し冷たい廊下を歩き
リビングへと向かう
案の定、家族は食卓にはいない
ちいさく溜息をつき 椅子に座る
机には朝ごはんなど用意されていない
これもいつものことであり 私にとっては日常だった
けれど、今日はなぜだか 辛く、涙が込み上げてくる
涙が机を濡らす
傷口に涙がこぼれ落ち じわりと染みる
あの夢のように 母はもう笑いかけてはくれない
笑う時は心からではなく 嘲笑うように見下すように笑う
温かい目ではなく 冷たい目で私を見る
いつも離さずつけているペンダントには 笑顔の私と母の写真
そして、今は亡き父の写真があった
また笑顔かお母さんが見られる日が来るように
また笑いかけてくれる日が来るように
と願いながら
私は今日も永遠の眠りについた
コメント
17件
お父さんが亡くなってお母さんの態度が変わっちゃったのかな?(虐待的な?よくありがちの)
お父さんがいないから お母さんが冷たくなったとかなのかな? 素敵なお話ありがとう(*´∀人)
ふっか ふっっっっっか...w ふっっっっっっっっっ((((((((( 控えめに言って神 控えめに言わなかったら神の中の神w