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そのまま私は眠りについた。

次に起きたのは、夜が明けた朝だった。

…ん、

肩を見るとそこには髪の毛がもふぁもふぁした頭があった。

やっぱり昨日の出来事は、夢ではなかった

いや、実在する、夢なのかもしれない。

北斗

……ん、

あ、おはようございます

北斗

…おはよ、

北斗

ごめん、肩重かったよね

いや!まさかっ!

重さなんて関係ない。もう何十センチ、いやゼロ距離に…、

なんて、そんなことを考える私が馬鹿みたい

北斗

俺帰るね

北斗

昨日はありがとう

北斗

また出会えたら…

そう言って北斗君は立ち上がった。

それと同時に北斗君の体が大きく揺れた。

…松村君っ!!

なんとか支えるのが間に合った。

横を見ると、真っ赤になった北斗君がいた。

大丈夫ですか?

北斗

…ごめん、

でも、北斗君の体は私が支えるにしては、ガタイが良すぎたのかもしれない。

でも、このまま離すと、北斗君が倒れてしまう、

必死に北斗君の体を支え続けた。

北斗君は体を起こそうとしているらしく、モゾモゾしているが、体が思うように動いていない。

そんな事を頭の中を駆け巡る思考で考えていた時、

さっきよりも重みを感じた。

もしかしたら、上手く力が入らないのかもしれない。

そう思った瞬間、私は床に叩きつけられた。

…うっ…、っ…た、

北斗君がそのまま倒れてきてしまって、私は床に打ち付けられた。

だけど、痛みより先に感じられたのは幸せだった。

北斗

…、ごめ…、大丈夫…?

熱のせいか呂律が回っていない。

…大丈夫です

目の前には顔、

そして、私の体の上には北斗君がいる

身長も私より遥かに大きい。

北斗

ごめん、今どくから、

でも、私は言葉よりも、自分の思考よりも先に手が動いていた

私が差し伸ばした手は、北斗君の手を掴んでいた。

そして、数秒して気づく、

あ、すいません!

あぁ…、今のは忘れてください!

北斗

いや、

北斗

このままでいい

…え?

北斗

あ、いや…

北斗

ごめん、やっぱり帰るね

分かりました。でも、まだ心配なので田中君呼びますね

北斗

ありがとう

これ以上北斗君と一緒に居ると、私が壊れてしまいそうだから、私の我儘は永遠とあるから。

北斗君のスマホを借りて、田中君に電話する

あ、田中君!

えっーと、

奏です

奏ちゃん!北斗の事ありがとね

それで、北斗君の事なんですけど…、本人は帰るって言ってて、でもまだ熱あるみたいで

田中君、迎えに来てもらっても…

うん、分かった

今から向かうね

はい、ありがとうございます

松村君、今から田中君が来てくれるみたいです

北斗

うん、ありがとう

北斗

ねぇ、名前奏って言うの?

あ…

北斗

あ、いやなんで…泣いて…

松村君は私の夢全部叶えてくれますね、笑

あーあ、私何言ってるんだろ

まぁ、いいや。どうせこれで最後なんだから。

こんな幸せなこと

ぴーんぽーん

あ、田中君来たみたいですね

松村君行きましょう

北斗

うん、

松村君、肩貸しますよ

北斗

え?

これが最後だから…

私の心の中をそのまま口に出してしまった。

どうぞ~…って、

田中…君?

皆連れてきちゃった

北斗も心配だし

玄関のドアを開けた時にはみんなが居た。

北斗帰るぞ~!

ジェシー

北斗置いてちゃうからね!

慎太郎

俺担ぐよ!

ん、サンキュー

私の頭は追いついていない。

奏ちゃん、ごめんね

きょもと高地は連れて来れなかった

樹君は私の為に呼んでくれたんだ

じゃ、帰るね

北斗の事ありがと

慎太郎

ジェシー運ぶよー

ジェシー

任せろ!!

樹君は帰り際に私の耳に向かって、小言を言って行った。

熱の北斗可愛かったしょ?

画面なんかで見てるより何倍も

北斗の事本当にありがと

またどこかで会えたらね

きっと、その時の北斗は今日よりも顔が真っ赤かもね

…え?

樹君の言っている意味は私にはよく分からなかった。

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コメント

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うま!最高です!続き楽しみ!

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