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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

あの日からずっと忘れられない。

未だ夢じゃないかって毎日思っている。

かっこ良かったな…

また、もう一度…ってそんなわけないか

妄想ばかりして、馬鹿だ、

そう思ってまた妄想しての繰り返し

いつになっても、あの顔が、匂いが、温もりが全部全部忘れられないんだ。

でね!

いや、もう分かったよ!

良かったね、奏

うん!!

また会えたらな...

きっといつか会えるよ

本当にまた会えるのかな

ライブなんて行きたいけど、何十万人といる中で私を見つける確率なんてどれだけ低いのだろう

いや、そもそも私の事なんて忘れられてるだろうな

まぁ、そんなもんだよね。

ねぇ、奏?

ねぇ!

奏ってば!!

あ、ごめん何?

どれだけ私は考えていたのだろう。

凛に話しかけられても、気づかないくらいに。

あそこめっちゃ人集り出来てない?

まぁ、確かに

東京だし、よくあることなんじゃない?

行ってみようよ!

え、でも間に合わなくなるよ!

そんな長い時間居なくていいから!

いや…っ、でも!

あれがSixTONESだったらどうするの!

確かに

あれがSixTONESだったら、行かなかった自分に後悔するだろう。

もし違くても、いや違う確率の方が遥かに高いのに、

後悔だけはしたくない。

行ってみよ

うん!

私は人だかりを道を分けるように進んで行った。

すいません、

すいません、通りまーす

よし、やっとたどり着いた...!

ねぇ、奏、あれって...

田中...君、っ

なんでいるの、田中君が...

SixTONESが、

えっ、ちょっ!

私はこの時何を考えていたのだろう

あんなに会いたいって思っていた人を目の前にして、私はその場から逃げた。

奏!待って!!なんで行くの!

凛も必死に声をかけていた。

それでも、私は足を止めなかった。

奏ちゃん!待って!!

後ろから凛じゃない声がする。

私は一瞬でわかった。田中君だと

私は何故か足を止めた。そしてまた、動かした。

なんで、田中君まで追ってくるの...?

ファンの人たち沢山いるじゃん

ねぇ、なんで!

なんで、逃げるの!!

私だって逃げたくないに決まってる。

でも、この世界は私だけじゃない

皆には何十万人、いや何百万人というファンがいる。

だから...、

...でも、なんで私は逃げているのだろうか。

逃げる必要なんて無いのに

私は足を止めた。

...っはぁ、奏っ!

凛...

田中君...、

奏ちゃん...、なんで逃げてたの

凛ごめん、ちょっと田中君と話すね

うん、分かった

田中君、すいません、逃げて

いや、

私も分からないんです

え?

なんで、逃げてるのか

どれだけ考えても、何故なのかは分からなかった。

北斗に会うのが怖いんでしょ?

え...っ、

確かに、そうなのかもしれない

松村君に、SixTONESに会うのが怖いのかもしれない。

自分が、壊れてしまいそうだから。

怖いから、逃げるんでしょ?

田中君の言う通りです

私は怖いんです

じゃあ、俺が奏ちゃんにもう会わないって言ったら

怖いからもう会えないって言ったらどうする?

そんなの嫌に決まってる。

嫌...です、

でしょ

だから、俺らは逃げて欲しくないんだよ

あーあ。私結局自分の気持ちに気づいてるじゃん、

ほら、戻ろ

奏ちゃんの大好きな北斗が待ってるよ

はい!

私は、やっぱり彼らが好きなんだ。

いつもいつも、こうやって救ってもらってたんだ。

ねぇ、奏

ん?

奏は絶対に手放しちゃダメだよ

田中君達のこと

私、今まで奏の話聞いてきたから、皆への想い知ってるし、

良い人だって元々分かってたけど、今回改めて思ったよ。優しくて、格好良い人たちだって。

だから、絶対に手放しちゃダメ

手放したら私が許さない!

凛、ありがとう

やっと分かった。

やっぱり彼らは最高だって。

最初からそんな事分かりきってたのに

いや、違う

分かってるって思っていただけだった

ばーか、好きなんでしょ?

うん

アタックするんだよ!

奏の人生は1度きり、SixTONESの人生も1度きり

皆がどんな人を選ぶのかは、彼ら次第だから。

それに似合う人になりな

恋愛に関しては、私の方が先輩なんだから!

うん!

絶対に手放なさない!!

そうと決めたら行ってこい!

うん!!

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続き楽しみ!私も会いたい…

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