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カーテンが揺れた
午前2時
突然鳴り響くスマホ
彼からの着信に期待を寄せる
もしもし
俺だ
「どうしたの」
と言いたくて
気がつけば聞かれていた
今から会えない？
電車もない
どうやって行くの？
いつものとこ
海の見える公園
今度こそ伝えよう
”ＩＬＯＶＥＹＯＵ”
夜中の空は
何もない
寒い…
人のぬくもりが欲しい
早く彼に暖めてもらいたい
わざと薄着で来たのは
そういうことである
お待たせ
寒いだろ
彼が暖めてくれる
会いたかった
私はいつもわがままばかり
ごめんな
朝まで居よう
ごめんな
じゃあなんで呼んだの？
彼の唇と私の唇が重なる
そして私は眠りにつく
ごめん…
ホントにごめん…
わかってる
全部わかってる
だからこそ
二人きりにしてほしい
今だけ…ずっと
えっ
俺が寝坊した日
俺の高校の理科室で事故が起きた
彼女は理科の研究部
俺は美術部に所属していた
学校は休校になり
後日友達から彼女の死を聞いた
でもこれからはずっと一緒
ずっとずっと
愛してるよ
…
マネキンでも
君は美しい
美術部の俺が
もっと美しくしてアゲル…
亡くなってしまった者
生き物達を
今までも、そしてこれからも
愛し続けられますか？
姿や形が変わってしまっても
思い出と記憶は残ります
いつまでも…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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