ユンギ
YG side.
あいつが、涙を見せた。
それと同時に、なにかの、違和感
テヒョンアに叩かれたのが、そんなに痛かったのか?
そりゃ痛いだろうが、相手が女だからかテヒョンも少なからず手加減はしてた。
それに、ジョングガの一言
『嘘までつくようになったんだな』
この一言で、あいつの目から光が消えた。
その後の、あいつの顔
俺は、見覚えがあった。
それは、昔の、自分
誰も信じられなかった時の自分に、そっくりだった。
は…
だからって、なんだよ。
じゃあ俺は、あいつが嘘をついていないって言うのか?
そんなはずない。
今だって、ミンソが悲しそうな…
…え?
笑って…るのか?
なんで、笑ってるんだ、
なんで、そんな楽しそうなんだ、
あいつらは、ミンソが下を向いてるから、泣いているように見えるかもしれないが、
俺にはそんな風に見えない。
だって、笑ってなければあんな楽しそうな顔、しないだろ、?
なにか、見落としてるのか?
なんて、
この時の俺に、本当のことなんてわかるはずなかった。