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一気読みしました!神ですね…✨️ この場合元の世界に戻ったら転生とは関係無く死んだイタ王は生き返るのか…?
ここまで更新してくださり、ありがとうございました!本当に神でした!
くじら🐋
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Let’s go↓
血の生臭さの残る部屋
目の前で悶え、苦しんでいる仲間を見て
イギリス
イギリス
思わずカナダとイタ王さんに声を上げてしまった
二人が仮面をはずして、武器を床に落とす
ピザカッターのカラン、という音 カナダの大斧のガタン、という音
同時に二つが鳴って、皆の目が開かれる
「本当に二人なのか」と言いたげな目
イギリス
そこに、重いドアが開く
ナチス
目の前に現れる赤い目と影
少し気圧されてから、答える
イギリス
イギリス
イギリス
ナチス
ナチス
正論には従わねばならない
イギリス
そう頷いて皆を運び始めた
全員を運び終えナチスさんと治療を行っている最中
今はかつて同盟を結んだ仲間____
ポルトガルの病室にいる
隣には復活したスペインがいる
イギリス
右肩の治療をしながら、声が漏れる
イギリス
イギリス
スペイン
ポルトガル
イギリス
私は、すべての判断を間違えたんです
イギリス
イギリス
スペイン
この笑みはどのように映るのだろうか
憎しみ、恨み…何を彼らに与えるのだろうか
イギリス
椅子から立とうとした瞬間
イギリス
ポルトガル
イギリス
椅子から立たなくちゃいけないのに
まだ治療しなくちゃいけない人がいるのに
動けない
イギリス
イギリス
スペイン
イギリス
まだまだ治療しなくちゃいけないのに
やらなくちゃいけないこともあるのに
その時
フランス
イギリス
フランス
後ろからフランスに抱き着かれる
頭が……疲労からなのかくらくらする
イギリス
フランス
それを見かねてフランスが彼らに問う
ポルトガル
スペイン
フランス
フランスが来た安心感とともに声が出る
イギリス
フランス
イギリス
フランス
フランス
そういい頭を撫でられる
その手は大きくて、暖かくて
イギリス
安心できたんだ
いつしか眠っていた昨日は過ぎ去り、
今日がやってくる
目の前には12の国の顔がある
誰一人として、殺意を持っていないであろう空間。
ただ一人を除いて。
イギリス
大丈夫、全部正直に話せ
アメリカ
アメリカ
イギリス
そんな情報こちらには入ってませんね…
スペイン
イタ王
イタ王
フィンランド
イタ王
ノルウェー
フランス
フランス
ソ連
イギリス
「裏切者」……?
日帝
フランス
ポルトガル
ソ連
ソ連
空気がびりびりと張りつめていく
ソ連
静かな部屋に、ソ連の声だけが響く
その指先は、彼を指している
……ナチス
アメリカ
スペイン
スペイン
ソ連
フランス
スペイン
スウェーデン
ノルウェー
カナダ
カナダ
このまま話し合いを続けても意味はない
そう判断したのだろう
ソ連
ソ連
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
空気がさらに張り詰めるのが分かった
ナチスさんと私の関係を知っているのは二人だけ
「これ」に協力したものだけなのだから
イタ王
ナチス
イタ王
今にも泣きそうな顔のイタ王さん
ナチス
そうして彼の口から事実が溢れていく
ナチス
ナチス
20XX.7.10
イタ王が、自殺した
ナチス
ナチス
最愛の人を失った絶望感
孤独感、喪失感
全てがぐちゃぐちゃになった
そこでふと、本で読んだ内容を思い出した
「どんな人とも再会できる新しい世界」
ナチス
そうだ。それを実行すればいい
全員殺して、俺も死んで
転生ってことにして、バレないように
俺の為の新しい世界に全員を飛ばそう
ナチス
ナチス
理性なんかとうに失っていた
国をも怒りと悲しみは狂わすのだ
その後は驚くほど簡単だった
死ぬことでこの世界を行き来できるようにするのも、
そのプログラムを作るのも、
新しい世界の設定に「能力」をつけて、
「仮面」をつけた敵を作って
いかにも「転生」を描いた
「転生」させる順番もプログラムした
勿論、他の国を殺すのも簡単だった
ただ
罪悪感と
「Китай... Прости」
嫌悪感と
「Finland, fly, snabbt!」
気持ち悪さと
「Olen pahoillani, Ruotsi...」
苦しそうな悲鳴が
「Din djevel som drepte broren min!」
ずっと、
「Desculpa não ter conseguido proteger-te.」 「No pasa nada. Portugal, gracias.」
ずっと
「See you again sometime.」 「なん、でッ……アメリカ……」
ずっと
「Why… would you do such a thing…」
ずっと
「Ne touche pas à l'Angleterre britannique !」
頭に残り続けるだけだ
ナチス
イギリスを監禁し、協力を仰いで
ナチス
ナチス
ナチス
イギリス
ナチス
イギリス
この醜い、汚い生きづらい世界から
全員で逃れられるんだぞ?
もう、目の前で大切な人が居なくなることも
戦争を国同士ですることも
全部、なくなるんだぞ?
イギリス
イギリス
右目を失ったイギリスに、協力を無理やり承諾させて
ナチス
ザシュッッ
そうしてイギリスを斬った
自分はそのあと脳髄を銃で撃って
ナチス
ソ連と一緒に此処に転生してきた
そうすれば怪しまれないし、
この前置きがバレることもない
ただ、そう思っていたんだ
ナチス
ナチス
目に光のない彼が言う
ナチス
そう言いナチスが自分に銃を向ける
脳髄を貫くような格好になる
WW2の_____あの時のように
違う、望んでいたのはこんなことじゃない
引き金が、ゆっくり引かれる
バンッッ
気付けば勝手に手が出て、
ナチスさんの拳銃を弾いていた
壁に当たった銃弾を見ながら、
声が漏れていく
イギリス
イギリス
イギリス
イギリス
仮にそれが正義であったとしても、
行動としては変わらない
ソ連
ソ連
フランス
日帝
ノルウェー
スウェーデン
フィンランド
カナダ
アメリカ
イギリス
ポルトガル
スペイン
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
ナチス
全員が罪を背負っているからこそ言えること
イギリス
イギリス
ナチス
そうしてまた、日常が始まったとさ。
END
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋