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暗転バスルーム【桃水】

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暗転バスルーム【桃水】

1 - 暗転バスルーム1

♥

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2023年01月06日

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ぱんなこ

お久しぶりです!

ぱんなこ

ぱんなこです!

ぱんなこ

今回は少し前から書き溜めてた桃水です

🐶ワンクッション🐶 桃水 キスシーンあり それ以上はなし 地雷さんはUターン頼みます

ぱんなこ

それではどうぞ

No.2

...ん、うわ、電球切れた、?

お風呂に入ろうとして服を脱ぎ、パチッと電源をつけた。

まぁ、つかなかったんだけど...

No.2

えー、なんでよりによって今なの!

この後家にメンバーが来る。

5分後にはないちゃんが、ほかの4人も1時間後に来る。

なんでないちゃんだけ早く来るのかと言うと、僕の部屋を一緒に片付けてくれるように僕が頼んだから。

とはいえ、人を呼ぶわけだからゴミくらいは捨てようと思って捨てていたら、飲みかけのジュースを頭にかぶってしまった。

No.2

だからって入らないわけにもいかないんだよなぁ...

こんなべたべたの頭では片付けなんてしている場合じゃない。

No.2

しかも、ないちゃんが来てすぐお風呂入れてって言ってたし
待たせちゃうかもな...。

10分くらい前、ないちゃんから電話があった。

No.4

もしもし、ほとけっち〜?

No.2

もしもし、どうしたの?

No.4

さっき家出たんだけどさ、雨降ってきちゃって。

No.4

もうまじでビッシャビシャなの!
だからほとけっちの家着いたら最初お風呂借りていい!?

No.2

え、ビシャビシャ!?大丈夫!?傘買いなよ!?

No.4

いや俺さ、家に8本くらいビニール傘あるんだよね。
勿体なくね?それにもうビシャビシャだし!w

No.2

確かにwじゃあお湯ためて待ってるよ〜!w

No.4

はーいwありがとー!w

No.2

ま、ないちゃんだし風邪ひかないでしょ!

謎の思考で片付けてさっさとドアを開けてお風呂に入る。

※お風呂電球切れ設定です

No.2

うわー、暗いお風呂ってちょっとこわ...

脱衣所の電気はついてるから手元は見えるけど、暗いものは暗い。

No.2

ささっと入っちゃお...

No.4

いや寒ッ...!

ほとけっちの家の前に着いた。 11月も下旬。全身ビシャビシャで寒くないわけが無い。

ぴーんぽーん

鍵は渡されているが念の為チャイムを鳴らす。 少し待つが出てこない。

No.4

コンビニにでも行ってるのかな?

鍵を開けて中に入る。

廊下も部屋も電気はついていない。

No.4

ほとけっちにも言っておいたし、お風呂借りちゃお

寒さに少し震えつつ脱衣所のドアを開ける。

No.4

あれ、電気ついてる。消し忘れ?

不思議に思っているとお風呂場のドアが開いた。

No.2

あ、ないちゃん!いらっしゃ〜い!

No.4

うぇ!?

No.2

あははwww驚きすぎでしょwww

No.4

え、なんで電気つけてないの?

No.2

電球が切れちゃってつかないの

No.4

あ、そうなんだ。電球の変えくらい買っときなよー笑

No.2

うんw

数回会話を交わしたあと、ほとけっちがふと気づいたように言った。

No.2

あ!ないちゃんお風呂!

No.4

え?

No.2

風邪ひいちゃうでしょ!早く出るから待ってて!

急いで頭の泡を流そうとするほとけっち。

わたわたしてるの可愛いな。…好きだな。

改めて自分の感情を自覚する。

...今、チャンスなのでは?

一緒に風呂に入ったら少しは意識してくれるだろうか。

いや、させよう。

0.1秒で思考を巡らせて行動に移る。

ガチャ

ドアを開けると、ほとけっちが 髪から流した泡が残った白い肩をビクリと震わせて振り返った。

No.2

えっ、ないちゃん、?

目のやり場に困っているかのように視線を泳がせた後、目が合う。

No.4

ごめんほとけっち!寒すぎて入ってきちゃった笑

No.2

あ、そうなんだ、ごめんね、すぐ出るよ

少し戸惑いつつも残った泡を流そうと再びこちらに背中を向ける。

無防備だな。

まぁ、急に風呂凸されて無防備じゃない訳ないんだけど。

少しは効果あるだろうか。戸惑わせただけじゃないのか。

この後気まずくなったらどうしようか。そんな不安が脳裏を過ぎる。

No.2

……

No.4

……

沈黙が流れ、シャワーの水音だけが響く。

目の前の好きな人の後ろ姿を見つめる。

ふと、かきあげられた髪から覗く耳の赤らみに気づいた。

.......これは、照れてくれている、?

無言で考えに耽っていると、シャワーの音が止み、君が振り返った。

No.2

よし、じゃ、僕出るね!ゆっくりしてて!真っ暗だけど、笑

まだ赤みの引かない君の耳。

横をすり抜けて風呂場を出ようとする君の腕を咄嗟に掴んだ。

No.4

ほとけっち寒そうだよ?せっかくだしお湯浸かりなよ

No.2

え、でもないちゃんが

No.4

俺は大丈夫だから。ね?

No.2

でもまだ部屋片付けてないし…

No.4

一緒に片付けるために俺来たんだけど?笑

No.2

で、でも

No.4

…ほとけっち、俺と入るの嫌、?

No.2

いや、全然そんなことない、

No.4

そう?じゃあ、入りなよ、

悲しそうな表情をして君をこの場に引き止める。

少し困ったような顔をして、お湯に浸かる君。

さっきより赤くなった君の耳を見て、口元が緩む。

この少しの時間で、何としても、君の頭を俺でいっぱいにしてみせる。

暗転バスルーム【桃水】

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