TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
半兵衛の恋

半兵衛の恋

「半兵衛の恋」のメインビジュアル

1

半兵衛の恋

♥

41

2023年03月22日

シェアするシェアする
報告する

半兵衛Side

あれは

雨が降る夜の話

一人の女と出会った

俺は

その女に恋をしたのかもしれない

お丸

最近
辻斬りが居るみたいだから
気をつけるんだよ

あなた

分かってるて!
本当に
お丸さんは心配症なんだから!

お丸

夜遅く
小娘が1人で出歩くって言ったら
誰でも心配するでしょ!

あなた

分かった分かった
じゃあ行ってくるね、お丸さん!

お丸

ちょっと待て!!
これ持っていきなさい。

あなた

お丸さん、これ何?

お丸

お守りよ!!

あなた

って、お丸さんの顔デカ写真じゃん

お丸

誰が顔デカよ、失礼ね!

あなた

お丸さん、ありがとう!
行ってくるね!

お丸

行ってらっしゃい。
気をつけるんだよ。

夜道を1人で歩いていると

前から銀さんが歩いてきた

あなた

あっ、銀さん!
金さんは?

銀さん

役に立たないから置いてきた。

その時…

金さん

ちょっと
銀さん置いていかないでよ〜
って、こんな遅くにどうしたの?

あなた

ちょっと隣町に用事があってね
行かなきゃ行けないんだ

金さん

こんな夜道に1人って……
凄いな〜
僕だったら無理だよ〜
最近は
辻斬りも出回ってるみたいだし……
怖いよ〜
命も小判も取られたくない……。
銀さん助けて〜。

銀さん

本当に兄貴は役に立たないな。
なんで
男である兄貴はこんな弱気なんだ。
もっと強くなれ!

金さん

銀さん酷〜い

あなた

あっ、そろそろ行くね。
またね。

銀さん

気をつけて!

金さん

気をつけるんだよ!

あなた

ありがとう、2人も気をつけて!

私は2人と別れた

歩いていると雨が降ってきた

私は傘をさし歩いていると

ガサガサという音が……

こんな夜更けに何してる

あなた

あなたは……黒影組の半兵衛……

半兵衛

知っているのなら話は早いな。
女1人……
こんな夜更けに歩くなんて
いい度胸だな……
殺されたいの?

半兵衛は私に刃を向ける

あなた

殺してみなさいよ

半兵衛

いい度胸じゃねぇか
面白ぇ女だな笑

あなた

……あなたも笑うのね
笑顔見せないのかと思ってた

半兵衛

本当に面白ぇ女だ
気にいった
今日はお前を殺さない……。
次、会えば……。

そう言って去っていく

用事を終え また夜道を歩き 村へ戻っていると……

ガサガサという音が……

半兵衛

また会ったな……

半兵衛、知り合いか?

……。

半兵衛

あぁ昨日の夜、この女と出会った

あなた

今日は仲間も居るのね……
官兵衛と以蔵……

官兵衛

半兵衛……
なぜ殺さなかった?
半兵衛が殺さないとか珍しいな……。

半兵衛

……。

官兵衛

まぁ良い……。
半兵衛が殺さないのなら
俺が殺す……。

官兵衛は私に刃を向ける

半兵衛

逃げろ!

半兵衛は官兵衛の刃を止める

官兵衛

半兵衛……何をする……
まぁ良い……
お前を殺す……

あなた

半兵衛……

半兵衛

良いから逃げろ!

私は、その場から去った

あなた

はぁはぁ……
半兵衛……
なぜ私を助けたの……
大丈夫かな……

その時……

半兵衛

はぁはぁ……。

あなた

半兵衛!?

半兵衛は傷だらけだった

あなた

大丈夫……?

半兵衛

早く逃げないと……あいつが……。

あなた

こんな傷だらけで
逃げようなんて無理よ
この近くに小屋がある
そこで手当てしよう。
そこまで歩いて……。

私達は小屋へ向かった

小屋に着くなり 私は半兵衛の傷を手当てする

あなた

これで良し。
なぜ私を助けたの……?

半兵衛

……好きだったから

あなた

えっ……。

半兵衛

お前に恋したみたい……。

半兵衛は私を抱きしめた

半兵衛

無事で良かった。
俺がお前を守る。

半兵衛は私にキスをした

その時……

ドアの開く音がした

半兵衛は私の口を抑える

官兵衛

アイツら何処へ行った……。
見つけたら殺してやる……。

そう言って去ったみたいだ

私達は そろそろ小屋から出ようとした時

官兵衛

見つけた……。

半兵衛

危ない!

半兵衛は私を抱きしめ盾になる

あなた

えっ……。
半兵衛!?

官兵衛

ハハハハハ。

あなた

やめて!
これ以上、半兵衛を傷つけないで!

官兵衛

じゃあ、お前が死ぬか?

半兵衛

やめろ……

その時……

そいつから離れろ!

あなた

新吉さんと徳俵さん!?

官兵衛

いい所に来た……。
まぁ良い。
お前らを殺す。

金さん

大丈夫?

銀さん

無事で良かった!

金さん

って隣に居るの誰?
って半兵衛!?

銀さん

はなっはなっ離れてください!

あなた

半兵衛は私を助けたの。

金さん

えっ、そうなの〜

お丸

3人とも、こっちよ!

あなた

半兵衛、立てる?

半兵衛

大丈夫!

お丸

隣の人は誰?
って半兵衛!?
その傷どうしたのよ!

あなた

私を助けて官兵衛に切られたの……。

お丸

そうなの……。
助けてくれてありがとうね。
それより早く手当てしましょ!
手伝って。

私は、お丸さんと 半兵衛の傷を手当てする

お丸

これで良し。

半兵衛

ありがとうごさいます。

新吉Side

官兵衛

新吉……
これで最後だ……

その時……

新吉

えっ、以蔵……?

官兵衛

以蔵……
どういうことだ?

以蔵

……俺は新吉につく

官兵衛の刃を交わす

官兵衛

半兵衛も……以蔵も……
役に立たん。
もう皆、俺が殺してやる。

あなた

新吉さん達、大丈夫かな?
私、様子見てきます。

お丸

ちょっと待ちなさい!
そのカッコでは危ないから
これ着て行きなさい。

あなた

それ、お兄ちゃんが
着ていた物に似てる。
なんで、お丸さんが
そんな物持ってるの?

お丸

それは秘密……。

私は、それに着替えた

あなた

金さん、小判くれない?

金さん

なんで?

あなた

街にまくの!

金さん・銀さん

えっ!?

あなた

お兄ちゃんが居ないのなら
私がかわりに小判を街にまくよ。

金さん

分かったよ。

私は金さんから小判を受け取る

私は この街に平和が来ますようにと 願いながら小判をまいた

お丸

あら、小判。
あの子の仕業ね。
さすが鼠さんの妹だわ。

半兵衛

えっ、鼠小僧の妹!?

お丸

あら、あの子から聞いてなかったの?

半兵衛

初耳です……。

お丸

あの子たら笑

半兵衛

……。

お丸

あの子、強がってるけど
本当は怖いのよ。
本当に助けてくれてありがとうね。

半兵衛

いいえ。

お丸

半兵衛は、ここで休んでなさい。
私も様子見てくるわ。
あべぞうは、
あの子の様子見てきてくれる?

あべぞう

にゃ〜

新吉Side

徳俵

小判……。
あの娘の仕業か。
鼠小僧の妹らしいな……。

以蔵

……。

お丸

あなただったのね、官兵衛……。

官兵衛

……。

お丸

もう辞めなさい。
昔は、あんなに
家族思いの子だったじゃない。

官兵衛

……あんたに俺の辛さは分からない
家族を殺された悲しみが……。

お丸

家族は、そんな事
望んでないわ……。

官兵衛

うるさい……泣

官兵衛は、お丸に刃を向ける

お丸

復讐したい気持ちは分かるけど
それじゃ家族を殺した人と
同じじゃない。

官兵衛は刃を下に下ろす

下を向きながら泣いていた

そんな官兵衛を お丸は抱きしめた

お丸

皆で帰りましょ

また小判が降ってきた

あなた

半兵衛。
安静にしてなくて大丈夫?

半兵衛

大丈夫。

あなた

良かった。

半兵衛は私を後ろから抱きしめる

あべぞう

にゃっ!?

あべぞうは その場から去る

あなた

ちょっと半兵衛
急にどうしたの?

半兵衛

無事で良かった。
それより鼠小僧の妹なんだってな。
驚いた。

あなた

そうなんだよね。
もしかして、お丸さんから聞いた?

半兵衛

うん。

あなた

そろそろ降りようかな……。

半兵衛

もう少しだけ
このまま抱きしめさせて。

あなた

いいよ。
このまま
平和な街が続きますように……。

また小判をまいた

半兵衛

ねぇ。

あなた

どうしたの?

私は振り向く

半兵衛は私にキスをした

半兵衛

泣いてる?

あなた

えっ……泣

半兵衛

ごめん、怖かったよな?
もう大丈夫だから
俺が助けるから。

また半兵衛は私にキスをする

半兵衛

愛してるよ。

この作品はいかがでしたか?

41

コメント

0

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store