/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
中也
太宰
森
始業式
中也
おはようございます
森
おはよう中也君
森
進級おめでとう
中也
ﾍﾟｺ
森
今日の始業式出られそうかな？
森
もし厳しかったら列に入らないで後ろで見てても構わないよ
中也
えっと…
中也
大、丈夫…です
森
うん、わかったよ
森
でも無理になったら列から外れて私のところに来てね
中也
ｺｸ
森
それと、もうひとつ大事な話があってね
中也
？
森
私は今年から養護教諭じゃなくなるんだ
中也
ぇ、
森
今年から校長になるように言われてね
森
ごめんね急なことで
中也
ぇっと、ぁ、…
森
今日新しい先生の紹介はされるから
森
取り敢えず始業式に行こうか
中也
…
中也
…ｺｸ
先生
次に新しい先生の紹介です
先生
では、先生方は登壇してください
先生
まず新しく校長先生に就いてくださる森先生です
森
養護教諭から校長になっただけだけど改めてよろしく
先生
次に養護教諭の先生の紹介です
先生
今年から教員になった太宰治先生です
太宰
よろしくね〜
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
めっちゃイケメンじゃない!?
バカかっこいいんですけど！
先生
はいはい、静かにー
中也
…
中也
(今日から新しい先生…)
中也
(上手くやって行けるかな？)
中也
(嫌われたらどうしよう…)
中也
ぅ、…ｹﾞﾎｹﾞﾎ
中也
(大丈夫、落ち着いて…)
中也
ﾊｧ、、ﾊｧ
太宰
ｺﾝｺﾝ
太宰
失礼するよー
中也
ﾋﾞｸ
太宰
こんにちは
太宰
君が中也君だね？
中也
ぁ、…あぅ、
太宰
大丈夫、無理に話さなくていいよ
太宰
私は太宰治
太宰
よろしくね
中也
ｺｸ
太宰
すぐに森先生が来るから少し待ってね
中也
ｺｸｺｸ
太宰
(中原中也)
太宰
(起立性調節障害、喘息、うつ病を患う17歳の少年)
太宰
(家庭での虐待が疑われている…)
太宰
(まだ若いのに、不憫だね)
中也
(どうしよう、なにか話した方がいいのかな？)
中也
(でも、)
中也
(でも、)
中也
(怖い…)
中也
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
太宰
！
森
ごめんごめん遅くなったっ…て
森
太宰くん？
太宰
いやいや、私泣かせてないからね？
中也
ぁ、ごめ、、ごめんなさい…ｸﾞｽ
森
中也君大丈夫だからね
森
落ち着いて
中也
ﾊｧ、…ﾊｧ
森
そろそろ落ち着いてきたね
森
それじゃあ今後について話し合おうか
森
中也君は今まで保健室登校だったけどそれはこれからも続けて行けそうかい？
中也
ぅ、ぇ…と
中也
まだ、、わか…なぃ、です…
森
んーまあ、それはそうだよね
森
でも高校に来ないと退学になっちゃうからね、
森
そうだなぁ、行ける時は保健室に行って
森
無理そうな時は校長室に来るっていうのはどうかな？
中也
ｺｸ
森
太宰君もそれでいいかい？
太宰
んー、大丈夫でーす
森
よし、じゃあ中也君今日は帰って大丈夫だよ
中也
ｺｸ、
森
どうだい、太宰くん
森
中也くんとはやっていけそうかな？
太宰
はい、私は大丈夫ですよ
太宰
中也君悪い子じゃなさそうだし
太宰
それに毎朝薬飲んだかのチェックと、体調管理すればいいんですよね
森
うん
太宰
なら仕事もそんなにないし楽なんで
森
でもちゃんと社会に出れるようにしてあげてね？
森
今彼にある病気をひとつでも多く減らして、精神的にも安定させてあげないと、
太宰
はいはい、分かりましたよー
森
ほんとかなぁ？
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
