ホンゴウ
___嫌な予感がした___
まさか、この少年が関係しているのでは?と思うとおれは、、、、背筋がゾッとした
しばらくの間部屋の中をウロチョロしていたおれに、少年は一言___
???
少年は冷静ながらもどこか、怒りを現わにした表情をしていた。なんでもいい。いつ、どこで、何をしていたかでもいいから今は、逸早く患者を見つけなければ、、、!!
そう思い、おれはこう口に出した
ホンゴウ
、、、と、同時に少年は、おれから目を逸らした。何か、他人に知られたくない事でもあるのか、それとも____、、、
???
ホンゴウ
???
___予感が当たった、、、、、、当たってしまった_____
再び出血しだしている膝を強く抑え、少年はそう小さく唸った。その様子を目にしたおれは、新しい脱脂綿を少年も見ずに手渡した
そして、こう言った
ホンゴウ
初対面の患者にも関わらず今まで俺は頑なな行動を行ってきた。例え”患者様”がどんなに風変わりな奴だとしても、、、
ホンゴウ
???
おれは一言も発する事のできない少年に、スッと背を向け、診察室のドアノブに、手をかけた
突如、ドクンッと心臓が大きく脈打ったのが分かった
そこに居たのは____、、、
ホンゴウ
ホンゴウ
患者の倒れている周辺を見渡すと、自分の足元に患者が常に持ち歩いている、吸入薬が転がっているに、気がついた
ホンゴウ
急いで患者の口元に吸入薬を近ずける。すると患者は噛み付くような勢いで吸い付いてきて___
患者
患者
小さくか細い声で、患者は言った。どうやら安心して眠ったようだ。
スースーと寝息を立てながら眠りについている。患者の口に入り込んだ栗色の髪を、そっと取り除く。 原因は診察室に戻ってから調べるとしよう
余裕のない心中でおれは、そんなことを考える
ホンゴウ
おれはふと、患者の左頬に違和感を覚えた
ホンゴウ
疑問に思いながらもおれは、患者の赤い頬を見詰めながらしばらく唸った。誰かに殴られた後だろうか、若干頬と歯茎が赤く腫れているような気がする、、、
不思議に思いながらもおれは静かに患者を抱き抱え、診察室のドアを開けた。____その瞬間おれは、今日1番の不安感と責任感を背負う事となる____
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