俺と…委員長と…

何で菌が入ったのかよくわからない でも取りあえず強烈な 吐き気が治まるなら 何でもして欲しい

頭もぼーっとするし

おれは処置室で点滴をされ そのまま病室に戻された

二人は近くで話してたけど 意識が遠いせいか 遠く聞こえる

クガサンって何者なんだろう

おれはその後 1時間くらい寝てしまった

目が覚めた

何かおれ… 踏んだり蹴ったり？

そう言いながら 会長の目を見たけど

不動のポーカーフェイスだった

必死にかいちょ～～～を～～～～ みぃ～～～～るぅぅう～～～～

ちょっと見下すような 片方の口角上げた 鼻で笑うかんじぃぃい～

悪魔と癒しが交互に入れ替わって アホが余計にアホになりそうだった

そう言うと会長は 病室を出て行った

照れながらヒカルはそう言った

神様…なんか…

ありがとうございます

コンコンコン

かっ…看護師めぇっ

免疫のない近さでしかも年上から まじまじと見られている ヒカルは

めちゃめちゃ ちっちゃくなってた

ガラッ

看護師さん… 点滴外してよ…

会長の営業スマイルが炸裂した

なんと騒がしい看護師さんなんだろう

見た目若いし まだ日が浅いのかな…

そしておれをチラッと見てから 会長とヒカルの顔を近くで 舐めるように見てから

病室を出て行った… のだが…

ドア越しに めっっっっっっっつ！ちゃ聞こえてる

まぁ幸い ヒカルは意味を判っていなさそうだから 良かった

でも確かに 改めて(改めなくても…)

この二人が並んでるところを ベッドから見上げると

背も高くて スラッとしてて 頭も良いし

腐女子には うってつけのネタだわな…

あ、顔がまた赤くなった

あー くだらないやり取りが スゲー楽しい

スゲー力のこもった お灸に

今後を想像したら 逆らってはいけないと おもっ…た…

ヒカルの笑顔が眩しい と同時に

会長が横目でニヤッとした

意味が判らなかったけど 何故かおれの鼓動が ドクンと数回大きな音を 立てていた

そして二人は帰って行った

そして会長の言うとおり 夕食が運ばれて来た

この人の妄想対象にされるのは 恐ろしすぎる

妄想といえど ヒカルが標的なんて 嫌すぎる

大部屋… 確か6人だったかな

暇だったり 忙しかったり

今日は何だか目まぐるしかった

あれ… おれ…

誰にぼやいたんだろう…

朝日の眩しい光が瞼を差す

看護師さんは朝から元気だ

クガサンって 人によって態度が変わるのかな…

大人に対して あんまり話さないのかな…

そして 朝食が運ばれてきて

サクッと食べ尽くして 少ない荷物をまとめた