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私には兄と弟がいた
サリエット
母は兄弟たちを溺愛していた
サリエット
サリエット
母親
サリエット
サリエット
聞かれた
聞かれてしまった
母親
サリエット
この言葉は、母の前では言ってはいけないはずだったのに
恐怖で顔が上がらない
母親
母親
サリエット
母親
母が、嘲笑っているような気がした
母親
母親
サリエット
背中を出して土下座をする
母親
バシッ
乾いた音が部屋に響く
サリエット
母の怒声が耳を通る
母親
母親
サリエット
サリエット
もう、涙の一粒だって出やしない
いつから、表情が無くなったんだっけ
母親
永遠かと思われる程に鞭で体を打たれても、
暴言を吐かれても、
誰も助けに来やしない
この屋敷に私の味方など、居るはずがなかったのだ
サリエット
スッキリしたのか、母は物置部屋から居なくなった
それと同時に、私は自室へ帰ることが許された
サリエット
サリエット
机にある本を開く
本はいい
他のことを考えなくていいから
私み否定しないから
サリエット
そこは、サリエットが最も心が安らぐ場所であった
主
主
主
主
