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1...
2...
3...。
信じられない
信じたくない
...私の...この...
目の前の光景に
いつもより静まりかえった空間
周りには血だらけの家族
私の手には紅く染まった包丁
見下すように死んだ目で見つめる
死んだ人間のように。
今の私は
汚くて
醜くて。
その紅い手に触れれば
連なって、
同じ道を辿ってしまう
不思議な左手
当然友達なんて居ない
触れれば...
死
それ以上の
苦しみ
まるで、無期懲役のよう
罪悪感に閉じ込められて
どうやっても抜け出せることの無い
息が詰まるほどの苦しみ
だから...私は手袋が命だった
触れられたくはないから
触れる相手が...いないから...。
誠
私は自分の手と周りを見渡して唇を血が出るほど噛み締める
凄く優しかった
毎日が楽しくて
自分に自信を持たせてくれて
いつ死んでもいいくらい
すごく楽しかった
なのに
私はそれを壊した
形が留まらないほどボロボロに
そして、もう二度と戻らないほど
ズタズタに斬り裂いた
目的なんて無いのに
やりたくないのに
まるで、操作されているように
操り人形みたいに
毎日
毎日
死んだ瞳で
死んだ顔で
訴え続ける
私の未来を決めた
神と言う糞野郎に。
ああ、五月蝿い
だからこんな所嫌いなんだよ
整っていて、綺麗な顔で
礼儀正しく、勉強も出来て
運動能力もあって
凄いよね〜
誠ちゃん笑ったら可愛いでしょ絶対〜
それな〜笑
五月蝿い
五月蝿い
黙れ
黙れ
...私の前で...私の事を話すな
何も知らないくせに
...あーもう...イラつく
教室中は私の話ばっかり
でも、誰一人声をかけてくれる人なんていなかった
そう、いなかった。
愛響
愛響
誠
初めて...
声をかけてくれた
性別が違うなんて事も気に出来ない程
本当に嬉しかった
愛響
誠
愛響
愛響
愛響
誠
誠
誠
愛響
誠
愛響
イラつく
...こんなのに照れる自分に.........
超イラつく
誠
誠
愛響
愛響
愛響
愛響
誠
ずいぶん気が弱いな...
罰ゲームか何かか?
誠
愛響
愛響
愛響
愛響
誠
愛響
愛響
あー...手袋...ね...
誠
誠
誠
愛響
誠
誠
愛響
愛響
愛響
愛響
バタンッ...
......
そんな勢いよく閉めるなよ...
......
本当に...イラつく...
唇を噛み締め無いと...
にやけが止まらなくなる...
...何考えてるんだろう
相手は女の子だし
アホだな...本当に
......
名前...
名簿では見たけど...
読み方分からなかったな...
聞いてみよ...放課後...
今日もテスト100点
まあ...とっくに知ってた単元だったからなあ...
...
来ないな...あの子
もうずっと待ってるのに
忙しいのかな...
愛響
愛響
愛響
やっと来た...
誠
誠
愛響
誠
愛響
誠
愛響
誠
愛響
誠
愛響
誠
誠
誠
愛響
愛響
愛響
誠
......っ
嗚呼
こんなに...
こんなにも...
笑顔は美しいのですね...
それなのに...
私はなんで...
こんな風に生まれて
死ぬよりも辛い人生を辿って
生きていかなくてはならないのですか
なんで...
私はいつも...
死んだ顔で、瞳で、訴えているのでしょうか
愛響
誠
愛響
誠
愛響
愛響
愛響
愛響
愛響
愛響
愛響
愛響
誠
所詮周りの奴らと言ってることは同じだよ...
なのに...
こんなに...
ドキドキするの...?
愛響
愛響