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俺の戦場だよ
鈴雲 懍
……京夜さんは凄い
鈴雲 懍
自分は戦闘向きではないから、と諦めるのではなく
鈴雲 懍
自分の能力が最大級に活用出来る場を、自分で見つけている
鈴雲 懍
…何から何まで私とは違う
鈴雲 懍
本当は分かってる
鈴雲 懍
こうやって考えている間にも、何かをしたらいいんだって
鈴雲 懍
でも…
鈴雲 懍
その"何か"が私にはわからない
だから、私は殺るんだ
それが私が出来る役割
みんなを悲しい思いにさせない
……だから
芽衣ちゃんのお父さんを 殺すのは容易にできた
ナイフが芽衣の父親の頭に刺さっている
一ノ瀬 四季
お前…！何してんだよ！？ソイツは芽衣の親父なんだぞ！？
鈴雲 懍
……唾切の能力は死体を操る
一ノ瀬 四季
は、？
鈴雲 懍
元々死んでるんです、生き返った訳じゃない
一ノ瀬 四季
…っ！お前！
花魁坂 京夜
…四季くん
一ノ瀬 四季
……
花魁坂 京夜
((-ω-｡)(｡-ω-))ﾌﾙﾌﾙ
鈴雲 懍
……ふぅ…
皇后崎 迅
（あれは…万年筆か？）
万年筆から 無数の血の触手のようなものが出てくる
手術岾 ロクロ
ひっ！
矢颪 碇
あぁ？なんだ？
触手が周りにある 大量の死体の頭に突き刺さる
漣 水鶏
！おい！
遊摺部 従児
何をしているんだ、懍さん！
鈴雲 懍
……京夜さん、全員ダメです
花魁坂 京夜
……そうなんだね
皇后崎 迅
…どういうことだ？
遊摺部 従児
ちゃんと説明して下さい！
鈴雲 懍
今、これらの死体の血を調べたところ…
鈴雲 懍
全ての死体に、唾切の能力が確認されました
矢颪 碇
…だからって、殺す必要があったのかよ
花魁坂 京夜
…唾切の能力はやられれば最後
花魁坂 京夜
脳を破壊するしかないんだ
一ノ瀬 四季
……くそっ...
花魁坂 京夜
…！
芽衣が部屋に入ってくる
花魁坂 京夜
芽衣ちゃん
花魁坂 京夜
まだ入ってきちゃ…
芽衣が死体に近づく
芽衣
……
鈴雲 懍
……残念ながら、貴方のご両親を含む全ての死体は
一ノ瀬 四季
……っ、おい！
鈴雲 懍
なんですか
一ノ瀬 四季
芽衣に……なんか言うことあるんじゃねぇのか？
花魁坂 京夜
四季くん
鈴雲 懍
はい、ですからこの状況を…
一ノ瀬 四季
ちげぇよ！
一ノ瀬 四季
お前…芽衣の親殺したんだぞ、？
鈴雲 懍
殺したも何もこの方々は…
一ノ瀬 四季
黙れ！！
芽衣
……いいよ、お兄ちゃん…
一ノ瀬 四季
！芽衣…
芽衣
ずっと学校も行かないで…隠れて生きてきたんだもん
芽衣
隠れて逃げて
芽衣
転々としながら生きてきたから
芽衣
なんとなく思ってた…
振り返って
芽衣
いつかこーゆう日が来ると思ってたﾆｺｯ
芽衣
だから…気にしなくていいよ
一ノ瀬 四季
……
鈴雲 懍
……
鈴雲 懍
（これが、現実なんだ）
小さな子どもに こんなことを言わせてしまう
これが、物語に出てくる"悪役"なんだと
一ノ瀬 四季
…！
四季が芽衣を抱きしめる
一ノ瀬 四季
大丈夫だ…！
一ノ瀬 四季
俺が！この先笑って暮らせる世界にしてやる！
一ノ瀬 四季
だから大丈夫だ…！
鈴雲 懍
……
鈴雲 懍
（否定しなきゃ、できっこないから）
鈴雲 懍
（でも……否定出来ない）
私自身も 彼を信じたいとおもってしまったから
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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