フラン
目の前にいるのは友達の恵だ。
その頬には傷がある。どうしてできたのかは不明で、あまり言いたがらない。
空崎恵
フラン
どうしても気になったため、ぶっきら棒だが…聞いてみたら
空崎恵
迷った顔したのだが、結局言わないの一点張りだ。
フラン
頬を膨らませて、恵を睨みつける
空崎恵
渡してきたのはチョコレート。私の大好物だ。
フラン
空崎恵
うぐっ…図星です…
フラン
空崎恵
フラン
貰ったチョコに手をつけながら、床からソファーに座る。
フラン
そう言って、Sw⚪︎tchを指差す。
フラン
空崎恵
そう言って恵みが選んだソフトはスマ⚪︎ラだ。
空崎恵
フラン
このゲームだと、恵に勝ったことはない。
…これでも…レート2300あるんだけど…
フラン
私が使ってるのはソラ。そして恵が使っているのはガノンドルフ。
キャラパワー的にはソラが圧倒的に有利だと思うんだけど…
空崎恵
フラン
空崎恵
フラン
フラン
空崎恵
フラン
空崎恵
フラン
空崎恵
フラン
フラン
そんな喚いてて少し虚しくなってきたので、レースゲームのマ⚪︎カをしてみるとすぐに私が勝つ。
空崎恵
フラン
そんなこんなで時間がかなり経った。
今の時間は17時。
フラン
空崎恵
そう言って玄関まで恵が付いてきてくれた。 …もう。恵は心配性なんだから。 小さい子供じゃないんだから。
空崎恵
フラン
別れてから数十分歩いていると、家が近くなってきた。
フラン
…私は焦る気持ちもありながら、冷や汗をかく。
フラン
そう口にして、私は家まで後1キロのところ、走って行くことにした。
こういう時あたるんだよね。
??????????
…ヒッ
フラン
??????????
なに!?誘拐?
フラン
私は何かを吸って意識を失った。
フラン
フラン
喋れない…口に…何か詰められてる…
…誰か!
フラン
??????????
フラン
…誘拐犯が笑みを浮かべた瞬間。
私の身体に痛みが走る
鞭で打たれているようだ。
フラン
想像を絶する痛みで悲鳴を上げる。
??????????
フラン
カエンタケ。触るだけでも皮膚が腫れる。
フラン
恵…ぃ……だれか…助けて…痛いよ…
フラン
薄暗い室内に鳴り響く乾いた鞭の音。少女の悲鳴。それを見て恍惚な笑みを浮かべる誘拐犯。
??????????
??????????
気持ち悪い…
確かに…私は…側から見たら小学生だ。
でも中身は高校生…
…だれか…
フラン
フラン
…鞭の痛みではない。
刺された痛み…
お腹から血が流れ出てくる。
フラン
口枷の穴からヨダレを含んだ血が出てくる。
身体を切り刻まれ、それに伴って少女の悲鳴が上がる。
??????????
もう少女に希望というものは廃れかけていた。
フラン
…こうなるんだったら…送って貰えばよかったなぁ。
フラン
ごめんね…わたし…死んじゃうかも…
楽しかった記憶、辛かった記憶。恵と喧嘩した時の記憶。思い返してみれば恵のことしかないなぁ。優勝した後に恵は盛大に祝ってくれてたっけ?
あぁ…楽しかったなぁ…
恵のこと…好きだったんだ…うん。
…もう…痛みも感じないや
…ぁぁ…
…もう…ふわふわしてきた…なぁ。
フラン
??????????
??????????
??????????
??????????
フラン
空崎恵
あの後、俺は風呂に入っていた。フランが酷い目に遭っていることもつゆ知らずに
第三者の通報と救急で何とか命を繋いだ。
ただ、医者から告げられたのは…残酷だった
医者
空崎恵
…
俺は…昔からフランのことが好きだった。
だからフランの身に迫る危険を片っ端から排除して行った。
その時にできたのがこの傷だ。
俺は天賦の才があり、喧嘩に関しては負けたこともない。
俺はそもそも、恐怖の感情に疎い。
空崎恵
フラン
空崎恵
空崎恵
俺は失意の中、この病室から出た。
あれから5年。俺は研修医として、フランの病院で勤務している。
フランはまだ起きていない。
…あの時から俺は医者になることによって、何とか…フランを助けようするため、あの日から勉強漬けの日々を送った。母親や先生、友達から驚かれたが、無視して、勉強を続けた。
空崎恵
それでも最近は…もう…フランに執着するのを諦めかけている。
空崎恵
空崎恵
空崎恵
空崎恵
空崎恵
空崎恵
空崎恵
空崎恵
空崎恵
空崎恵
空崎恵
空崎恵
医者
空崎恵
空崎恵
そう言って俺は…
病室を出た
フラン
暗い。
目は開けられない。
フラン
空崎恵
フラン
空崎恵
フラン
フラン
空崎恵
フラン
空崎恵
空崎恵
フラン
空崎恵
空崎恵
フラン
空崎恵
フラン
空崎恵
空崎恵
フラン
空崎恵
フラン
医者
空崎恵
空崎恵
そう言ったドアの閉まる音が聞こえた。
…あぁ。起きなきゃ…起きなきゃな。
…あぁ…。
…
…
…
私は何となく…何となく。目を開けようとした。
薄暗い。
夜だろうか。
手続きを行なったであろう…
フラン
目に涙を浮かべながら、外を見る。ここは…都会には珍しいちゃんと星が見えるところらしい。
空崎恵
フラン
空崎恵
…いつもの調子の恵くん。
フラン
意識しかない状態で聞いたことを全て話した。
空崎恵
それでもいつもの調子を崩さない。いや、無理にでも崩そうとしなかった。
あの後、身体自身は回復していたそうで、実は起きる可能性が出てきていたそう。
後遺症としては体に傷が残り、身体に必要な感覚が鈍くなったそう。特に痛覚。それ以外はほとんど無い。まさに奇跡だそうで、痛覚がおかしくなっただけだという。
…ハッピーエンド…でいいのかな…
空崎恵
あ。いつもの調子だけど、崩れていたね。
フラン
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