TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

日常の崩れ

一覧ページ

「日常の崩れ」のメインビジュアル

日常の崩れ

1 - 第1話「日常はすぐにでも壊れる」

♥

2

2025年05月07日

シェアするシェアする
報告する

フラン

そー言えば何で恵は頬に傷があるの?

目の前にいるのは友達の恵だ。

その頬には傷がある。どうしてできたのかは不明で、あまり言いたがらない。

空崎恵

いう必要あるか?

フラン

あるよー

どうしても気になったため、ぶっきら棒だが…聞いてみたら

空崎恵

…言わない。

迷った顔したのだが、結局言わないの一点張りだ。

フラン

むー。

頬を膨らませて、恵を睨みつける

空崎恵

ほら

渡してきたのはチョコレート。私の大好物だ。

フラン

そう言って私の機嫌を取ろうとしてるんでしょー?

空崎恵

内心は嬉しいんでしょ?

うぐっ…図星です…

フラン

…ベツニソンナンジャナイワヨ

空崎恵

カタコトだぞ

フラン

…ぐっ…うぅ。ご馳走様!

貰ったチョコに手をつけながら、床からソファーに座る。

フラン

ゲームしよー

そう言って、Sw⚪︎tchを指差す。

フラン

戦闘系!!

空崎恵

はいはい

そう言って恵みが選んだソフトはスマ⚪︎ラだ。

空崎恵

…勝てるの?

フラン

今回こそ!

このゲームだと、恵に勝ったことはない。

…これでも…レート2300あるんだけど…

フラン

あー!また負けた!

私が使ってるのはソラ。そして恵が使っているのはガノンドルフ。

キャラパワー的にはソラが圧倒的に有利だと思うんだけど…

空崎恵

あっぶねー

フラン

どこがだよ!何で何回も3タテできるんだよー!

空崎恵

…動きが読みやすい

フラン

なんでだよー!

フラン

私これでも大会で3回ぐらい優勝してんだけど!

空崎恵

あはは

フラン

出なよ!

空崎恵

出れたらね。

フラン

…レート幾つ?

空崎恵

2700。

フラン

まじ?

フラン

それでも3タテ3連続はおかしいって!

そんな喚いてて少し虚しくなってきたので、レースゲームのマ⚪︎カをしてみるとすぐに私が勝つ。

空崎恵

…苦手やー!

フラン

これは私の勝ち!!!

そんなこんなで時間がかなり経った。

今の時間は17時。

フラン

そろそろ帰るね!あ。1人で帰れるよ。

空崎恵

おう。そうか。気をつけてな

そう言って玄関まで恵が付いてきてくれた。 …もう。恵は心配性なんだから。 小さい子供じゃないんだから。

空崎恵

またな

フラン

うん。またね

別れてから数十分歩いていると、家が近くなってきた。

フラン

結構遠いんだよね

…私は焦る気持ちもありながら、冷や汗をかく。

フラン

やな予感…がする

そう口にして、私は家まで後1キロのところ、走って行くことにした。

こういう時あたるんだよね。

??????????

…ヒッ

フラン

誰?

??????????

…連れてけ

なに!?誘拐?

フラン

だれ…っ!!ムグゥ!!、

私は何かを吸って意識を失った。

フラン

…ンゴコ

フラン

ひゃふぇれなふぁい?!

喋れない…口に…何か詰められてる…

…誰か!

フラン

んんんー!!!!

??????????

…起きた…か

フラン

…んんっ!

…誘拐犯が笑みを浮かべた瞬間。

私の身体に痛みが走る

鞭で打たれているようだ。

フラン

あ゛ぁ

想像を絶する痛みで悲鳴を上げる。

??????????

まぁ、鞭にカエンタケの成分を塗ってるからな

フラン

…!

カエンタケ。触るだけでも皮膚が腫れる。

フラン

…ぅぅ…

恵…ぃ……だれか…助けて…痛いよ…

フラン

あ゛!

薄暗い室内に鳴り響く乾いた鞭の音。少女の悲鳴。それを見て恍惚な笑みを浮かべる誘拐犯。

??????????

はぁー!!堪らないぃ!

??????????

昔からロリ体型の女を虐めるのが好きだったんだよぉー!!

気持ち悪い…

確かに…私は…側から見たら小学生だ。

でも中身は高校生…

…だれか…

フラン

フラン

ゔぅ…!

…鞭の痛みではない。

刺された痛み…

お腹から血が流れ出てくる。

フラン

……コフッ

口枷の穴からヨダレを含んだ血が出てくる。

身体を切り刻まれ、それに伴って少女の悲鳴が上がる。

??????????

あぁ!いい声だ!

もう少女に希望というものは廃れかけていた。

フラン

…。

…こうなるんだったら…送って貰えばよかったなぁ。

フラン

ごめんね…わたし…死んじゃうかも…

楽しかった記憶、辛かった記憶。恵と喧嘩した時の記憶。思い返してみれば恵のことしかないなぁ。優勝した後に恵は盛大に祝ってくれてたっけ?

あぁ…楽しかったなぁ…

恵のこと…好きだったんだ…うん。

…もう…痛みも感じないや

…ぁぁ…

…もう…ふわふわしてきた…なぁ。

フラン

??????????

心が折れたか。

??????????

ここからが本番と言いたいが…

??????????

もう…壊れているな。

??????????

…いつものところに捨てておこう。

フラン

空崎恵

…フラン!!

あの後、俺は風呂に入っていた。フランが酷い目に遭っていることもつゆ知らずに

第三者の通報と救急で何とか命を繋いだ。

ただ、医者から告げられたのは…残酷だった

医者

…フランさんは…もう…目を覚まさないか知れません

空崎恵

…そうですか

俺は…昔からフランのことが好きだった。

だからフランの身に迫る危険を片っ端から排除して行った。

その時にできたのがこの傷だ。

俺は天賦の才があり、喧嘩に関しては負けたこともない。

俺はそもそも、恐怖の感情に疎い。

空崎恵

…フラン…

フラン

空崎恵

空崎恵

…目を…覚せよな…

俺は失意の中、この病室から出た。

あれから5年。俺は研修医として、フランの病院で勤務している。

フランはまだ起きていない。

…あの時から俺は医者になることによって、何とか…フランを助けようするため、あの日から勉強漬けの日々を送った。母親や先生、友達から驚かれたが、無視して、勉強を続けた。

空崎恵

それでも最近は…もう…フランに執着するのを諦めかけている。

空崎恵

なぁ。フラン。やっと研修医になれたんだ。

空崎恵

何とか…お前を目を覚ませる方法を見つけてやる。

空崎恵

なぁ。もう一度ゲームやろうぜ。

空崎恵

…なぁ。起きてくれよな

空崎恵

そうだ。今日は青い鳥を見つけたんだ…種類は何だっけなあ…オオルリだ

空崎恵

…なぁ。フランがどう思ってるかは知らない。

空崎恵

けどな。俺はアンタのことが好きだよ

空崎恵

……でも、今日で会いに行くのは最後だ。

空崎恵

…延命費ももう限界に近くなってきた…

空崎恵

…今日目を覚まさなかったら…………………………

空崎恵

…延命措置を止める…

空崎恵

…ごめんな…

医者

…恵。もう休み終わりだぞ

空崎恵

わかりました…

空崎恵

ごめんね。もういかなきゃ…

そう言って俺は…

病室を出た

フラン

………んっ…

暗い。

目は開けられない。

フラン

…(ここどこ…?)

空崎恵

…なぁ。フラン…

フラン

(あれ?恵くん?)

空崎恵

やっと研修医になれたんだ。

フラン

(お医者さんになったんだ…?)

フラン

(あれ?声が出せない…し…どれくらい時間が経ったんだ?)

空崎恵

なぁ…もう一度ゲームしようぜ

フラン

(うん…しよう)

空崎恵

お前がどう思っているかは知らないけどな

空崎恵

俺はアンタのことが好きだ。

フラン

(私もだよ。)

空崎恵

空崎恵

でも、今日で会いに行くのは最後だ…

フラン

(え!?何で何でなの?)

空崎恵

延命費ももう限界に近くなってきた…

フラン

(お金…やっぱり…時に残酷だよ…)

空崎恵

…今日目を覚まさなかったら…………………………

空崎恵

延命措置を止める…

フラン

(…)

空崎恵

ごめんな…

フラン

(うぅん)

医者

恵。もう時間だ

空崎恵

あ。

空崎恵

もういかなきゃ

そう言ったドアの閉まる音が聞こえた。

…あぁ。起きなきゃ…起きなきゃな。

…あぁ…。

私は何となく…何となく。目を開けようとした。

薄暗い。

夜だろうか。

手続きを行なったであろう…

フラン

…起きてるんだけど…ね…

目に涙を浮かべながら、外を見る。ここは…都会には珍しいちゃんと星が見えるところらしい。

空崎恵

…あれ?

フラン

あ…おはよう。

空崎恵

…はぁ…起きてるなら起きてるって言ってくれよな

…いつもの調子の恵くん。

フラン

…実は…

意識しかない状態で聞いたことを全て話した。

空崎恵

…そうか。

それでもいつもの調子を崩さない。いや、無理にでも崩そうとしなかった。

あの後、身体自身は回復していたそうで、実は起きる可能性が出てきていたそう。

後遺症としては体に傷が残り、身体に必要な感覚が鈍くなったそう。特に痛覚。それ以外はほとんど無い。まさに奇跡だそうで、痛覚がおかしくなっただけだという。

…ハッピーエンド…でいいのかな…

空崎恵

…(涙目)

あ。いつもの調子だけど、崩れていたね。

フラン

…あはは。

この作品はいかがでしたか?

2

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚