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ソファの上、すっかり体温を取り戻した麗央が、ゆっくりと目を開けた
麗央
まばたきを数度。やがて焦点が合ってくると、ぼんやりと見慣れた顔がすぐ目の前にあることに気づいた
麗央
蓮
優しく額に触れる手に、麗央はこくんと頷く
麗央
蓮
麗央
夢と現実の境目を漂うような呟き。だが、その目には確かな欲望の光が宿っている
麗央
ぽつぽつと思い出すように言いながら、麗央はのそのそと身体を起こし、蓮の膝の上にちょこんと座り直す
麗央
零斗
零斗が苦笑しながら背もたれに寄りかかる
零斗
朔矢
朔矢が肩をすくめると、龍牙が、ぽりぽり頭を掻きながらぼそり
龍牙
蓮
蓮の即答に、龍牙はため息をつきつつも立ち上がる
龍牙
麗央
麗央はにへら、と眠そうに笑いながらも、ちゃっかり蓮のシャツを掴んだままだ
蓮
蓮が立ち上がると、麗央は不満げな顔で「だっこー……」と呟く
蓮
麗央
甘え声でそう返されて、蓮はひとつだけ、困ったように笑った
蓮
ふわふわの空気は、まだまだ続く
蓮
蓮はそう言いながら、麗央のふわふわの髪を優しくくしゃりと撫でてから、ゆっくりと立ち上がった
麗央
麗央が膝に手をついたまま、眠たげな目で蓮を見上げてくる
蓮
麗央
零斗が隣で呆れた声を漏らす
零斗
蓮はため息をつきながらしゃがみ直し、
蓮
麗央
嬉しそうに小さく笑って、麗央はそのまま蓮の背にぎゅうっとしがみつく
それを後ろから見ていた朔矢が小さく呟いた
朔矢
龍牙も苦笑いしながら、
龍牙
着替えを終えて車に乗り込む頃には、目元にはほんのりと血色が戻り、完全に目を覚ましていた
零斗
零斗が隣の席から覗き込むと、麗央は軽く眉をひそめて、ぷいと視線をそらした
麗央
零斗
麗央
麗央が赤くなって抗議する横で、運転席の龍牙がルームミラー越しにふっと笑う
龍牙
麗央
朔矢
朔矢が助手席から肩越しに振り返り、ニヤニヤと視線を絡めてくる
朔矢
麗央
蓮
蓮が当たり前のように後部座席から返し、麗央は顔を覆って小さくうめいた
麗央
朔矢
龍牙
龍牙が片手でハンドルを回しながら、助手席の朔矢と軽く言葉を交わす
車内にはふわりと心地いい音楽が流れていて、エアコンの風も程よい
まるで、特別扱いされて当然――そんな朝がまだ続いているような気がした
麗央
麗央がぽつりと呟く
けれどその唇は、明らかにふくれっ面で、ふと笑みがこぼれた零斗が、小声で呟いた
零斗
だいふく
だいふく
だいふく
だいふく
だいふく
だいふく
コメント
13件
二回目で♥めちゃくちゃ押しました! 最高♥
ふー最高っすね、、 そろそろだいふく食べたいな
大好きー!!