冬休み明け、もう一度正博と話したが
前回と同じように言い包められ、 結局解決しないまま時が過ぎた。
正博とまーりんは以前にも増して 仲が良くなったように見えた。
クラスメイト
紗良
周りからこう聞かれることが増えた。
私だけじゃない。
千夏と風花だけじゃない。
学校中のみんなが、 2人の仲を疑い噂していた。
クラスメイト
クラスメイト
紗良
クラスメイト
紗良
何それ。
何それ?
彼女がヤキモチ妬いてる相手に、 その事相談する?普通。
紗良
怒りと悲しみで頭と胸がいっぱいだった。
私ばっかりこんなに気にして、
胃炎にまでなって。
彼氏は自分の味方になってくれなくて。
相手の女の子は同じ部活で。
その子に私が妬いていることを 裏で知られていて。
恥ずかしい。
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。
紗良
気付けば桜の蕾が 膨らむ季節になっていた。
紗良
紗良
クラスメイト
休み時間が終わるまで あと5分しかなかったが、 我慢出来なかった。
紗良は1組の教室に駆け込んだ。
紗良
正博
紗良
正博
紗良
紗良
正博
正博の顔はハテナでいっぱいだった。
まーりん
教室の角から まーりんがやって来るのが見えた。
紗良
紗良は正博にそう言い残し 自分の教室に戻った。
紗良
紗良は部活が終わった後、 暗闇の中土手に向かった。
*
*
正博
紗良
まーりん問題について話すのは これで3回目だ。
今回話し合っても駄目だったら もう終わりにしよう。
そう思ったら胸が苦しくなった。
紗良
“まーりんがいなければ。”
何度そう思ったことか。
まーりんが現れなければ、 正博とずっと仲良く やっていけたかもしれないのに。
こんなに苦しい思い、 しなくて済んだかもしれないのに。
正博のこと、好きなのに。
正博も私のこと、 好きだと言ってくれているのに。
紗良
話し始める前から涙が溢れてしまった。
正博
“まーりんがいなければ” “正博と同じクラスじゃなければ” “私がまーりんのことも好きになれたら”
正博と、続いてたのかな。
そんなの分かんないよね。
まーりんのいない 学校生活はないんだから。
紗良
紗良
正博
紗良
正博
紗良
正博
紗良
正博
紗良
正博
紗良
紗良
紗良
正博
紗良
紗良
正博
駄目だ、話が通じない。
正博
正博
正博
…何それ。
そっちがカレカノみたいじゃん。
正博
紗良
正博
紗良
もう無理。
限界。
紗良
紗良
紗良
紗良
正博
大泣きしながら帰ろうとしたら、 正博に腕を掴まれた。
紗良
正博
私だってこんな形で終わりたくないよ。
1年半ずっと好きだったのに。
付き合ってる間楽しかったのに。
この土手だって、もうすぐ桜が咲いたら 一緒にお花見に来たいと思ってたのに。
何で別れ話なんかしなきゃいけないの。
紗良
紗良
紗良
紗良
紗良
紗良
正博
正博
紗良
紗良
紗良
正博
正博も泣いていた。
何でお互い泣きながら 別れ話なんてしてるんだろう。
紗良
正博
正博
紗良
結局、その日はそのまま帰った。
…はずだった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!