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涼ちゃんが目覚めて本当に良かった‥、! 次回が気になる‥続きが楽しみです♪ 頑張ってください!!
はあっ、、、うっつくしい、、、 いっつもハラハラどきどきだよ、、、 💛ちゃん目覚めてよかった、、、! はやく二人きて〜!!
藤澤涼架side
…ここは、どこ?
僕は薄暗い廊下で棒立ちになっている
僕から少し離れた部屋からは、元貴と若井の声が聞こえていた
どくどくと、心臓の音が聞こえる
二人がなにを話しているのか
それを知りたい自分と知りたくない自分がいる
わかってるよ、わかってる
二人の会話を聞いていいことなんかないって、もう知ってる
でも、結局聞いてしまう自分がいる
耳をすませば、元貴と若井の声なんてすぐに響いてきた
omr.
wki.
omr.
wki.
wki.
若井の声が静かに響いた
その若井の提案を、元貴は笑いながら受け入れる
そして二人の椅子を引く音
二人が部屋の扉に向かって歩いている音
扉が開く音
二人はこっちにむかって歩いてくる
その二人の手には、包丁がしっかりと握られいる
やめて
怖い
二人は僕に近づくにつれニヤニヤと笑いながら歩いていく
怖くなった僕は腰を抜かして、元貴はそんな僕に包丁を振り上げて言う
“ばいばい、涼ちゃん”
ごめんなさい
迷惑かけてごめんなさい
レコーディング止めちゃってごめんなさい
僕なんかが生まれてきちゃってごめんなさい
fjsw.
自分の大きい声で目が覚めた
光が眩しくて一回目を閉じる
それからゆっくりと目を開くと、僕は病院のベットの上で座っていた
さっきのは、夢?
現実?それとも、正夢?
正夢になってほしくないと願う自分とどこかで正夢になってしまうのではないかと思う自分がいた
だって、元貴と若井は、スタッフさんと一緒に…
これ以上、思い出したくなかった
ベットに横になって体を丸める
考えたくない
もう苦しみたくない
絶望したくない
悲しみたくないの
お兄さん.
fjsw.
急に声をかけられてびっくりする
この部屋には僕とお兄さんしかいない
でも僕に話しかけてくるなんて思わなかった
僕の知らないお兄さんは入院している人が着る白い服を着ている
若いお兄さん。
細い腕から伸びる点滴。
お兄さん.
fjsw.
お兄さん.
fjsw.
お兄さん.
それきりお兄さんは喋らなくなった
黙ってベットの上で小説を読んでいる
その本の題名は僕も知っている題名だった
それからしばらくして、看護師さんが僕が目覚めていることに気づいた
それから看護師さんは僕が一ヶ月も目を覚さなかったこと
ひき逃げの犯人は捕まったこと
元貴と若井が毎日のように泣きながらお見舞いに来てくれていたことを教えてくれた
看護師さんは二人を呼んでくる、と部屋を出て行った
二人。 誰のことかなんてわかっている。 元貴と若井のことだ。
でも僕は、二人に会うのが怖い
なにを言われるか、何をされるか、わからないから。
僕がただ怖いから
omr.
wki.
二人が病室に入ってきた
こんにちは✨
800いいねありがとうございます😭 感想も沢山きていて、読むのがすごく楽しかったです✨
この作品もいいねと感想よろしくお願いします🤲 そして投稿時間が空いてしまいすいません
次は大森さんサイドになります ※涼ちゃんはまだ目を覚ましていません※
楽しみにしてくれると嬉しいです✨
それではまた!