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大森
昼は急に話し掛けられてビックリしたけど、部活の事聞かれて、思い出す。
入学して1ヶ月経つと、好きな部活に入るの事が出来る。
まあ、別に強制ではないから帰宅部でもいいんだけど、せっかくだからと思い、放課後校舎をまわってみる。
最初は1階から。 絵を描く事が好きだから、美術部を覗いてみる。 人数はそこまで多くないし、自分と同じ陰キャの人が多い気がする。 でも結構ガチな人が多そうで、趣味程度に好きな自分には合わないかもしれないと思い、後にする。
大森
次に、音楽が好きだから吹奏楽部がある2階に向かう。 音楽室と別に部室がある為、そちらを覗いてみる。
吹奏楽部は人気の部活なのか、沢山の生徒が居て、綺麗な音色を奏でているが、その中でも一際目を奪われた人が居た。
この学園は自主性を重んじている為、髪の毛の色などは結構自由で、ぼくは勿論黒髪だけど、実は若井は赤髪。
そしてぼくが目を離せなくなっていた人は、肩まであり少し毛先に癖がある金髪だった。
フルートを吹いてる姿がとても綺麗で、しばらく見つめていると、見られている事に気付いたのか、その人はぼくの事を見て、ニコッと笑った。
大森
ぼくは恥ずかしくなってその場から逃げるように立ち去る。
走ってる最中も、さっきの人が頭から離れない。
部活をしていると言うことは先輩なはず。 でも、何年生かも分からないし、見られていた事に気付かれてしまったので、恥ずかしくてもう吹奏楽部には行けない。
大森
それでも、そう思うくらいには、あの人の事が気になってしまっていた。