おれの兄はいつから変わってしまったのだろうか
むかしは、おれが“おにいちゃん”って呼ぶだけで甘い声を出してくれた
なのに
いまとなったら声すら気づいてくれない
ヘッドホンをして作業しているからであって
無視とかではない…と…思うんだけ…ど…
なんか今日は
ヘッドホンをしてるから じゃなくて、聞こえてても単純に無視してるんじゃないか、
俺の事嫌いだから遊ぶのも断られるんじゃないか
なんていろいろ考えちゃって
涙が溢れてとまらかなった
でも…ッ!
それでも…ッ おにいちゃんは気づいてくれなかった…、
ありがたいことに 最近は仕事が増えてきまして…
りいぬまで手が回ってない…、
さっきも断っちゃったし…
この作業終わったら久しぶりに遊ぼうかな
なんて考えてたら
ぼくの部屋のドアが思いっきりガチャンっと音を立てて閉まった
なんか嫌な予感がした僕はりいぬの部屋に向かった
コンコン
おれの顔は涙でぐちょぐちょ。
そんな顔見られたくないから
ダメと断ろうとすると…
おれの部屋の扉が開いたおとがした
おにいちゃんの顔を見た途端
止まれと願っても止まってくれない涙が沢山こぼれ落ちてしまった
ごめんねと謝りながらぎゅってしてくれる
そういうところ紳士だよなあって思いながらしっかり抱きしめ返した
やっぱりおれは おにいちゃんと遊んでる時間が一番好き…!
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