鬱
鬱
カーンカーンと音が鳴り、 踏切遮断機が下りる
黒猫
鬱
猫の弱々しい鳴き声が聞こえ、 鬱は周囲を見渡した
そして見つけた、踏切の中に居る小さな黒猫を
鬱
この世界で、''黒''は忌み嫌われている
''黒''は闇を連想させ、人々に恐怖を植え付ける
黒い物、黒い食べ物、黒い服装、黒い髪や瞳、黒い動物
黒猫も例外ではない
黒いものは、全てが不吉なのだ
''闇は光を覆い隠し、人々の生命をすり減らす'' と古くから言い伝えられてきた
生命の源、海や太陽を覆い隠すと言われる黒は 常に煙たがられている
果たして、電車に轢かれる位置に居る黒猫を 鬱は救うのだろうか?
助けるか迷っている鬱に電車の光が見え、 鬱が黒猫を救わなければ死んでしまう
鬱
鬱は覚悟を決め踏切遮断機を越えて黒猫を助けた
鬱
黒猫
鬱
黒猫は鬱を見上げ、閉じていた瞳を開いた
鬱
黒猫の瞳は月のように金色で、 宝石よりも輝いていた
黒猫
鬱
黒猫
鬱
鬱は小さな黒猫を手の中に抱きあげた
鬱
鬱
黒猫
鬱
鬱
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
鬱
くろまる
黒猫
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
鬱
コメント
4件
新連載…!楽しみです!無能くんの小説で主様のこと知りました!主様のストーリーがもう本当に好きで…ッ、 第1話、待ってます!!!