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黑百合 と シレネ 𓂃 ✿𓈒𓏸

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黑百合 と シレネ 𓂃 ✿𓈒𓏸

1 - 黑百合 と シレネ 𓂃 ✿𓈒𓏸

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2020年07月14日

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ある 晴れた 朝 の 日

僕 は 朝一 で 病院 へ 向かった

悠真

はぁ … ッ

息 を 切らしながら 病室 へ と 向かう

ガラッ と 勢い よく ドア を 開けて

悠真

紫嫘根 さん … ッ ! !

黑百合 紫嫘根

…… ゆ - ま くん ?

彼女 の 名前 は 黑百合 紫嫘値( クロユリ シレネ )

現在 目 の 怪我 に より 入院中

… そして , 俺 の 彼女 でも ある .

悠真

目 に 包帯 を 巻いてる のに …
よく 分かりましたね .

黑百合 紫嫘根

悠真 くん の 声 が したから …

そう 言って ベッド から 起き上がった .

紫嫘根 さん は 今回 の 怪我 で 視力 を 失っていて

もう 二度 と 俺 の 姿 を 目 に 映す 事 は 出来ない .

だけど , いいんだ .

だって

悠真

まだ 寝てて くださいよ … ッ ! !

黑百合 紫嫘根

私 は 大丈夫 だから …
いっぱい 話そう … ? ?

彼女 と 居るだけ で ,

こんなにも 幸せ だから _

とある 夜 の 日

彼女 が 急 に 外出 を したい と 言い出し

許可 を 得て 海 へ 行った .

悠真

来たよ …

車椅子 に 乗った 彼女 を 押しながら そう 伝える

黑百合 紫嫘根

…… 海 の 匂い …

たしかに 海 に 来た 事 を 匂い で 確かめて

黑百合 紫嫘根

もう 少し … 暗い所 に 行きたいな ……

悠真

暗い … 所 ……… ? ?

折角 海 に 来た のに なあ - … と 思いつつ

俺 は 近場 に あった 洞窟 へ 行った

黑百合 紫嫘根

…… 暗く なった …

悠真

え ? ? 分かるんですか … ? ?

黑百合 紫嫘根

視力 は 失って も ぼんやり は 分かるんだよ

へぇ ~ … と 思って 聞いていると

彼女 が また 口 を 開いた

黑百合 紫嫘根

ねぇ … 私 の 名前 って
黑百合 紫嫘根 でしょ ? ?

そんな 当たり前 の 事 を 聞いてきて

悠真

そうですよ ?

黑百合 紫嫘根

これさ , 実 は 本名 じゃないんだよね .

悠真

そうですか ……
って , え … ? ?

ん … ? ? と 一瞬 混乱 して

それでも 彼女 は 待つ 様子 も 無く 喋り 続け

黑百合 紫嫘根

苗字 も 名前 も , 私 が つけたの

黑百合 紫嫘根

花 の 名前 なんだよ .

悠真

……

どうしたら いいか 分からず , 黙って 聞いていたら

黑百合 紫嫘根

黑百合 と シレネ .

黑百合 紫嫘根

2つ の 花 の , 花言葉 分かる … ? ?

悠真

え … ? ?

" 急 に どうしたんですか ? "

そう 聞こう と 視線 を あげた 時

そこには 車椅子 から 立ち上がった 彼女 が 居た

悠真

紫嫘根 さ … ッ ? !
危ない ですよ … ? ! ? !

その 警告 も 聞かずに ,

彼女 は ゆっくり と 振り向き ながら

黑百合 紫嫘根

黑百合 の 花言葉 は .. .

" 恋 , 呪い "

黑百合 紫嫘根

そして , シレネ の 花言葉 はね .

そう言う と 彼女 は 体制 を 崩し

俺 の 耳元 まで 近づいて きて .

黑百合 紫嫘根

" 偽りの愛 , 罠 " だよ

そう 言って 勢い 良く 俺 の 腹 に ナイフ を 突き刺した

悠真

い ッ … ? !

次 の 瞬間 , ナイフ が 抜かれて

返り血 が 彼女 の 顔 や 服 に 纏わり つく

黑百合 紫嫘根

数年前 , 貴方 は 私 の 父 を この ナイフ で 殺めた .

黑百合 紫嫘根

同じ ナイフ で あの世 へ 送ってあげる .

視界 が 歪む

意識 が 遠のいている のか , 又 は 涙 で 歪んでいる のか 分からない

ぼんやり と 映る 彼女 の 姿 .

その 表情 は きっと

俺 が 今まで 見た事 無い ような , 満面の笑み

そんな気がした .

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