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ある 晴れた 朝 の 日
僕 は 朝一 で 病院 へ 向かった
悠真
息 を 切らしながら 病室 へ と 向かう
ガラッ と 勢い よく ドア を 開けて
悠真
黑百合 紫嫘根
彼女 の 名前 は 黑百合 紫嫘値( クロユリ シレネ )
現在 目 の 怪我 に より 入院中
… そして , 俺 の 彼女 でも ある .
悠真
黑百合 紫嫘根
そう 言って ベッド から 起き上がった .
紫嫘根 さん は 今回 の 怪我 で 視力 を 失っていて
もう 二度 と 俺 の 姿 を 目 に 映す 事 は 出来ない .
だけど , いいんだ .
だって
悠真
黑百合 紫嫘根
彼女 と 居るだけ で ,
こんなにも 幸せ だから _
とある 夜 の 日
彼女 が 急 に 外出 を したい と 言い出し
許可 を 得て 海 へ 行った .
悠真
車椅子 に 乗った 彼女 を 押しながら そう 伝える
黑百合 紫嫘根
たしかに 海 に 来た 事 を 匂い で 確かめて
黑百合 紫嫘根
悠真
折角 海 に 来た のに なあ - … と 思いつつ
俺 は 近場 に あった 洞窟 へ 行った
黑百合 紫嫘根
悠真
黑百合 紫嫘根
へぇ ~ … と 思って 聞いていると
彼女 が また 口 を 開いた
黑百合 紫嫘根
そんな 当たり前 の 事 を 聞いてきて
悠真
黑百合 紫嫘根
悠真
ん … ? ? と 一瞬 混乱 して
それでも 彼女 は 待つ 様子 も 無く 喋り 続け
黑百合 紫嫘根
黑百合 紫嫘根
悠真
どうしたら いいか 分からず , 黙って 聞いていたら
黑百合 紫嫘根
黑百合 紫嫘根
悠真
" 急 に どうしたんですか ? "
そう 聞こう と 視線 を あげた 時
そこには 車椅子 から 立ち上がった 彼女 が 居た
悠真
その 警告 も 聞かずに ,
彼女 は ゆっくり と 振り向き ながら
黑百合 紫嫘根
" 恋 , 呪い "
黑百合 紫嫘根
そう言う と 彼女 は 体制 を 崩し
俺 の 耳元 まで 近づいて きて .
黑百合 紫嫘根
そう 言って 勢い 良く 俺 の 腹 に ナイフ を 突き刺した
悠真
次 の 瞬間 , ナイフ が 抜かれて
返り血 が 彼女 の 顔 や 服 に 纏わり つく
黑百合 紫嫘根
黑百合 紫嫘根
視界 が 歪む
意識 が 遠のいている のか , 又 は 涙 で 歪んでいる のか 分からない
ぼんやり と 映る 彼女 の 姿 .
その 表情 は きっと
俺 が 今まで 見た事 無い ような , 満面の笑み
そんな気がした .