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待ち合わせは、1年前のここだった
久しぶりに会うために選んだ場所
私
懐かしいね…
彼
ああ…
私
もう1年前の話だもんね
彼
まだ1年前だろ？
私
私
そうかもね
そういえば私達って
価値観の違いが大きくて
よく喧嘩したっけ
彼
俺たちが最初に会ったのって
彼
……何年前？
私
中学のとき
彼
そっか
あの時、君に出会ってなかったらと思うと
今でもぞっとするよ
私
中学のときに出会って
私
高校離れて
私
そこからずーっとLINEだけ？
彼
そう
彼
進路別々だったしな
私
ずっと遠距離だったわけか
彼
そう
よく今まで続けられたよね
今のこの関係が不思議に思うよ
私
それで？
私
自分のなりたいものになれた？
彼
ああ
彼
なれたよ
私
そっか…
私
良かったね
ありがとうって
素直に言えなかった
それよりも言えることがある気がしたから
彼
なぁ！
いつの間にか俺より前を歩いている
そうやって俺の前からいなくなるのか？
私
なにー？
彼
言いたいことあるんだ！
そんなのは嫌だ
彼
俺！
彼
お前がいないと駄目みたいだ！
私
え？
俺、君の隣で
ずっと一緒にいたいから
彼
だからこれからは俺の隣で
彼
ずっと支えてくれないか？
私
それって、
彼
俺と結婚してください
彼
って言っても指輪とか用意出来てないし
彼
場所も場所だけど…
彼
でも…、
彼
伝えなきゃいなくなりそうで怖かったから…
私
……
私
（ほんと、いい大人が何怖がってんだか…）
私
（離れるわけないでしょ、私も好きなんだから）
私
（ほんっと指輪も無いし場所もあれだし…）
私
（価値観の違い大きすぎるけど…）
私
（でも…）
私
好きじゃないと今まで支えてなかったわよ
私
こちらこそよろしくね
彼
ほんとか？
私
ほんと
私
今、嘘ついてどうすんのよ
彼
俺、お前のこと大事にするから！
私
……ありがとう
私
（そうやって素直になる癖は変わらないね）
彼
俺、しばらく会社員休むから
彼
式とか挨拶とか色々するぞ
私
いやいや
私
社長がそんなの休んでいいの？
彼
しばらくは大丈夫だ
私
いいんだ😅
彼
ああ
彼
ってことで明日は一緒に住む家探すか
私
え！？
私
急すぎない！？
彼
いいだろう
彼
俺はすると決めたらすぐに行動したいんだ
私
私
なんだか中学のときを思い出しました
彼
奇遇だな、俺もだ
私
生徒会で先輩が会長で
私
私が書記でしたもんね
彼
ああ
彼
君が敬語を使うのも久しぶりに見た
私
だって先輩って先輩って感じしませんでしたよ？
彼
それは中学のときから謎だった
彼
いったい俺のどこが先輩に見えなかったんだ？
私
例えばですね
私
今だから言えるんですけど
彼
ああ
私
生徒会の仕事で夜遅くまで残ってたじゃないですか
彼
あったな
私
その時に屋上に秘密で行かせてくれたでしょう？
私
その時の先輩ったら小さい子供みたいに意地悪な顔で笑って
私
その時に悔しいですけど好きなってしまいました
私
だから悔しいじゃないですか
私
好きな人に敬語使うなんて
彼
まさかそんな理由で？
私
はい
私
いいでしょう？
私
その時は子供でしたんで
彼
まぁ、いいが…
彼
それよりいつまで敬語なんだ？
私
わかった
私
戻すわよ
彼
やっぱりそっちのほうがしっくりくる
私
ふふ、気に入ってるのね
彼
馴染みやすいだけだ
私
そう
私
私
私、もう寝るから
彼
ああ、おやすみ
私
おやすみなさい
彼
あの時の俺の笑顔に惚れた…か
彼
そんなの俺だって…
君があの時
いたずらに笑顔で俺に喋りかけた
あの日から
俺はずっと＿＿
彼
これはまた…いつか伝えればいいか
あの夜
お互いに惚れた夜
その日から始まってたのか…
俺は
2人で見上げた空を思い出していた
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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