コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
高校1年生の
この夏
私は助かった
先天性の心臓疾患
医者には今年中に ドナーが現れなければ
死ぬ
そう言われた
でもそこから話は早かった
夏に差し掛かり
日照りを感じていた頃
母が珍しく息を切らして 病室に入ってきた
母
ryok
ryok
ryok
もう死ぬとばかり思っていたから
いつからか声色は元気を無くしていた
母
母
ryok
母
ryok
予想外の言葉に驚く
ryok
母
母
母は泣いていた
自分のことでもないのに
ryok
なーんて明るく振る舞ってみる
どうせ移植をしたところで
制限のある生活は続くだろう
僕は生まれたときから
縛られているんだ
母
ryok
母
ryok
そんなのどうでもいい
母
母
ryok
写真か…懐かしい
入院するまでの趣味だったな
写真を撮るのに体力は あまり使わないし
お医者さんもいいって言ってくれた
まぁどうせ死ぬから 最期くらい楽しませたかったの かもしれないけどね
母
ryok
母
子供みたいにキラキラした 笑顔してたな…
あんな母を見るのはいつぶりだろう
ryok
夏の浜辺にたたずむ
1人の男性の影