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Dear

2 - episode 1 〜Summer〜

♥

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2025年01月27日

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高校1年生の

この夏

私は助かった

先天性の心臓疾患

医者には今年中に ドナーが現れなければ

死ぬ

そう言われた

でもそこから話は早かった

夏に差し掛かり

日照りを感じていた頃

母が珍しく息を切らして 病室に入ってきた

ryoっ…ryoka!!!!

ryok

ん……

ryok

どうしたの

ryok

そんな息切らして

もう死ぬとばかり思っていたから

いつからか声色は元気を無くしていた

あのね!

落ち着いて!聞いてね!!!

ryok

うん

ドド…ドナーが!見つかったの!!

ryok

え…

予想外の言葉に驚く

ryok

ど、ドナーが…?

えぇ!そうよ!!

よがったわ"ねっ!!

母は泣いていた

自分のことでもないのに

ryok

うん!そうだね

なーんて明るく振る舞ってみる

どうせ移植をしたところで

制限のある生活は続くだろう

僕は生まれたときから

縛られているんだ

あ!明日!手術よ!!

ryok

へぇー早いんだね

だから今夜は…
夕飯ないけど大丈夫?

ryok

うん!大丈夫だよ!

そんなのどうでもいい

退院したらまた写真
撮りましょうね!

前撮ってたみたいに!

ryok

あ、…うん!

写真か…懐かしい

入院するまでの趣味だったな

写真を撮るのに体力は あまり使わないし

お医者さんもいいって言ってくれた

まぁどうせ死ぬから 最期くらい楽しませたかったの かもしれないけどね

じゃ!じゃあお母さん、
先生と話してくるね!

ryok

うん、いってらっしゃい

うんっ!

子供みたいにキラキラした 笑顔してたな…

あんな母を見るのはいつぶりだろう

ryok

まぁ…いいか

夏の浜辺にたたずむ

1人の男性の影

 

海が…綺麗だな

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