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ついに完成した映画『蒼い瞳が見つめる先』。
テンペスト最大の映画館には、期待に胸を膨らませた民たちと、前回の騒動で味を占めた魔王たちが勢揃いしていた。
そら
ジェジェ
そして、場内が暗転し、巨大スクリーンに映像が映し出される。
――だが、開始5分で、そらちゃんは異変に気づいた。
そら
スクリーンに映っているのは、学園生活のシーン……ではなく、**「執務室でうたた寝するそらちゃんに、ジェジェが優しく毛布をかけ、その寝顔を0.1秒も見逃さないよう至近距離で見守る映像(スローモーション)」**だった。
そら
ジェジェ
スクリーンには、例の「屋上での告白シーン」が映し出される。 ギィたちが乱入したはずの場面は、ジェジェの完璧なCG技術(?)によって綺麗に消去され、代わりに**「ジェジェがそらちゃんを抱き寄せ、耳元で愛の言葉を囁き続ける、10分間のノーカット・クローズアップ」**へと変貌していた。
ミリム
観客
観客
ギィ
ギィが愉快そうに口角を上げるが、そらちゃんはもう、顔から火が出そうなほど真っ赤だ。
そら
ジェジェはそらちゃんの耳元に口を寄せ、映画の中のセリフと同じトーンで囁いた。
ジェジェ
ジェジェ
そら
そらちゃんの叫びは、感動のラストシーン(という名のジェジェの愛の告白)のBGMに掻き消されていったのだった。