ヒートが、来た。
サノス
そこはもうずっと濡れていて、内腿を伝う液は床にまで垂れているほどになっている。
なんで。抑制剤は、ちゃんと飲んでるのに。
サノス
トイレ……トイレに行かなければ。 こんな所でヒートだなんて、冗談じゃない。
そう思っても、足に力が入らない。 ヒートが起こした熱で体はひどく熱くて、力が入らない上にどんどん重くなる体を引きずるようにして移動するだけで精一杯だった。
サノス
熱で火照る頬を涙が伝うのを感じる。 でももう自分ではどうしようもないのだから、今はただ誰も人が来ないことを祈るしかない。
ギョンス
サノス
突然聞こえた声に、びくっと体が反応する。 恐る恐る振り返ると、そこにいたのはギョンスだった。
なんで、このタイミングで、
サノス
ギョンス
サノス
こいつが近くに来てから、なんだか、もっとおかしい。
サノス
ギョンス
サノス
ギョンス
サノス
ギョンス
サノス
なんで。なんで。なんで。 なんで今なんだ。 どうして今なんだ。
サノス
ギョンス
サノス
ギョンス
サノス
ギョンスの手の感触にすら敏感に反応する体が恨めしい。 こいつの手を振り払おうとすれば、その刺激だけでイきそうになるし、体は発情して言うことを聞かないし、もう最悪だ。
でも、この状態を見られないためにも、どのみちトイレに、行かなきゃいけない。
早くこの熱をどうにかしてしまいたい。
サノス
ギョンス
サノス
ギョンスに支えられて歩く。 でももう足に力は入らないから、おんぶされるような状態で、トイレまでたどり着いた。
ギョンス
個室に入って鍵を閉める。
ギョンス
サノス
オレを個室に残して出て行こうとするギョンスを引き止める。でももう体が言うことを聞かないからほとんど縋り付くような形になって、それでもなんとか引き止められたことに安心した。
ギョンス
サノス
ギョンス
サノス
ギョンス
もう何も考えられない。 ただ体が熱くて仕方がない。 早くこの熱をどうにかしてしまいたい。でももう自分ではどうしようもないからこいつに頼るしかなくて、それが悔しくて仕方ないのにどうすることもできない。
サノス
ギョンス
サノス
もう早く楽になりたい。この熱から解放されたい。
ギョンス
サノス
もう自分でも自分が何を言っているのかわからないくらい頭がぼーっとしていて、ただ本能のままに言葉が出ていくだけだった。
ギョンス
サノス
突然後孔に熱いものが押し当てられたかと思うと、そのまま奥まで一気に貫かれた。
サノス
もう何も考えられない。気持ちいいこと以外わからない。 もっとしてほしい。もっともっと奥まで突いてほしい。めちゃくちゃにして、壊して、オレの全てをこいつのものにしてほしい。そんな浅ましい欲望だけが頭を埋めつくしていく。
ギョンス
サノス
ギョンス
サノス
ギョンス
サノス
ギョンス
ギョンスがオレのうなじを噛む。その瞬間、全身に電流が走ったような感覚に襲われた。
サノス
痛いのか気持ちいのかわからない。今まで感じたことのない激しい快感に、何も考えられなくなる。
ギョンス
サノス
こいつの声だけははっきりと聞こえるから不思議だ。
ギョンス
サノス
そう言って、キスされて幸せを感じるなんて、オレはどうかしているのかもしれない。でも今はそんなことなんて、どうでもよかった。
コメント
4件
ちょー最高です😌❤️❤️ 🦑🎮のオメガバースはやっぱり神ですね😉 これからも崇めようと思いますありがとうございます😆✨
にやけがとまらん口角がどっかに行ったんで探しに行ってきます