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主
主
主
主
𝑷𝒓𝒐𝒍𝒐𝒈___
薬局って、 ただ薬を渡すだけの場所だと思っていた。
処方箋を受け取って、 薬を用意して、 飲み方を説明する。
それだけの、場所。
……のはずだった。
???
振り向くと、白衣を着た男性が立っていた。
???
少し笑いながらそう言うその人は、この薬局の薬剤師。
渡辺翔太
見た目はちょっとチャラいのに、仕事はめちゃくちゃ早い 患者さんからの評判もいい
そして───
佐久間
翔太
佐久間
店長の佐久間さんと、子どもみたいに言い合いしている。
薬局なのに、なんだか楽しそうだ
愛衣
私がそう言うと、先輩のななさんは少しだけ笑った。
なな
そう言ってから、少しだけ言葉を止める
なな
愛衣
なな
ななさんは首を振った
そのとき、カウンターの向こうで 渡辺さんがふと処方箋を見て動きを止めた。
ほんの一瞬だけ。
すぐにいつもの顔に戻って 「次どうぞー」と患者さんを呼ぶ。
誰も気づいていないみたいだった。
でもなぜか私は、その一瞬が気になった
この頃の私はまだ知らない。
この薬局で働くことが、 『7年前のある"出来事"』に繋がっていることを。
そして───
たった一度の薬の間違いが、 誰かの人生を変えてしまうことを。