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お化け屋敷から戻ってきた後、キャラクターハウスはいつもより静かだった
俺は共有スペースの椅子に座り、無意識に手を握ったり開いたりしていた
あの時のリーザの目が、頭から離れない
カルロ
俺が気づいた頃には、ナイルがいなかった
いつもなら、真っ先に冗談を言って場を和ませるはずなのに、食堂にも、廊下にも姿が見えなかった
カルロ
俺は嫌な予感して、急いで外へ出る
遊園地は相変わらず「楽しそう」だった
その脇で、ナイルが一人立っていた
観覧車を見上げたまま、動かない
カルロ
声をかけると、肩がぴくりと揺れた
ナイル
振り返った顔には、いつもの笑顔が貼り付いている
でも、目だけが落ち着いていなかった
カルロ
ナイル
軽い口調だが、俺は嘘だとすぐに分かる
カルロ
ナイル
ナイルが小さく笑う
カルロ
ナイル
カルロ
俺は思わず聞き返す
ナイル
ナイル
ナイル
ナイル
その言葉は、重かった
ナイル
ナイル
カルロ
ナイル
カルロ
ナイル
カルロ
即答すると、ナイルは少し驚いた顔をした
ナイル
カルロ
夜、名前を呼ばれたとき
あの時、ナイルが来なければ、今頃どうなっていたか、わからない
カルロ
そう言うと、ナイルはゆっくり笑った
ナイル
その笑顔は、いつもより弱かった
その時、遊園地のスピーカーから明るい声が響く
ロラン
ロランだ
ロラン
無邪気な声だが、今でははっきり分かる
それは慰めなんかじゃない
思考を止めさせる言葉だ
ナイルは、ロランの声が止むまで、じっと黙っていた
ナイル
カルロ
ナイル
ナイル
カルロ
ナイル
それは、危険な考え方だ
ナイル
その一言が、胸に刺さる
観覧車が一周して止まり、光が一瞬消えた
その暗黒の中で、俺は確信した
ナイルはもう、ひび割れ始めている
笑顔でいる時間が長いほど、壊れるときは、早い。
カルロ
ナイル
二人並んで、キャラクターハウスへ戻る
背後で、遊園地の音楽がまた鳴り出す
俺は強く思った
次に誰かが壊れるとしたら、それはナイルかもしれない
そして、
自分はそれを止められるのか
その答えは、まだ見えなかった