がたっ、、
マルコ
はぁっ、はぁっ、、
マルコ
ゆき...、、サッチは、、
白いコックの服に着いた血
ゆき
ううっ...置いてかないで...
ゆき
サッチ...(泣)
泣いているゆき。
マルコ
っ、、
抱きしめ合っている二人。
息をしていないのは、
誰が見てもわかった
マルコ
もう...辞めるんだよい、
ゆき
何を...、?
マルコ
抱きしめるのを、辞めるんだよい
辞めないといけない気がした
止めないと、何かが変わる気がした
もう、戻れない気がした
2人とも、抱き寄せた。
ゆきは、声をあげて泣いた。
サッチは何も言わなかった。
ゆき
...、、さっ、ち、、(泣)
マルコ
ゆっくり眠るよい、休め。
俺がそばにいてやるから、、
数日後―――
ゆきは、何も口にしなかった
マルコ
ゆき、そろそろ食べるよい、、
ゆき
いらない...持って帰って、、
かすれ切った声。
マルコ
(昨日も泣いてたのか...)
手には、いつしかサッチに
教えて貰っていた料理。
マルコ
俺じゃ、、ダメなのかよい、、
ゆきside
サッチがいなくなってしまった
心の中にぽっかりと
穴が空いてしまったみたい。
昨日も、その前も。
声をあげて泣いた、辛かった、
まだ、唇に残った感覚と
あの時間が忘れられない。
マルコ
ゆき、そろそろ食べるよい、、
マルコが声をかけてくれるのに
ゆき
いらない...持って帰って、、
そういう事しか言えない。
辛くて、苦しいのは、
私だけじゃないのに。