テラーノベル
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─時は分からない。でも、"悲劇"の後と三つ目の"物語"が始まる前─
黒い木はある者を新たなる幹にしていた。 ここでは、その者を象徴する黄金と呼ぶ。
黄金は黒い木に一つの願いを叶えてもらったそうだ。 それは、"ヒーローになりたい"と言う単純なものだった。 黄金は願いを叶え、一本の黒い木の枝を得た。
しかし、"彼女達"が現れた事によって黄金は己がヒーローになった理由を問いて、葛藤の中で揺らいだそうな。
黄金が住まう星から"彼女達"が居なくなった後、黄金はいつしか滅びの道を歩む。傍にいた銀と称した鉄は、黄金を守ろうと身を挺した筈だったが、銀と称したきっかけになった黒い木の枝を、鉄の代わりに黄金は背負う。
いつしか黄金は黒く染まりて、やがて黄金は5つの苦しみを享受した。
5つの苦しみを享受した後、黒く染まった黄金は黒い木の新たなる幹となって眠りに付いた。しかし…
僅かに残った黄金の理性、魂、記憶が黒い木の外へとある者を分離した。
彼の事は、黄銅と呼ぶことにする。
黄金の帰りを待った鉄は、黄銅を黄金だと勘違いして迎え入れた。
己を偽者と分かった上で、黄銅は黄金を演じた。 しかし…
三つ目の物語が始まる頃、 僅かに残った記憶を頼りに黄銅は鉄と共に"彼女達"へ借りを返す旅に出た。
だが、黄銅はまだ知らなかった。
いつしか、黒く染まった黄金が目覚めることも知らずに。
ギャスピオン?
ギャスピオン?
今も、黄銅はルールを知らぬならず者(アウトロー)として"彼女達"を探し続けるのだろう。
彼は金にもなれぬのに、黄金だと称しながら。
コメント
3件
おいおい...やばい予感しかしねぇわ