とある昼下がり
リア
お腹空かない?
そう言ってリアはボロボロの革のソファーに寝そべってテレビを見ている
石動
石動
そうぼやきながら石動はスマホを見ている
リア
やっぱり久しぶりに外で食べようよ
リア
リアが大きな声を上げ石動がテレビに目を向けると
テレビからの映像 「現在九ツデパートでは各地方の選りすぐりのラーメン店が出店したラーメン万博が開催されています。今なら普段の値段より半額のお値段でラーメンが食べられるそうです!」
リア
そう言ってリアはいつもように父の形見の白衣を着て出かける準備をした
石動
もちろんリアさんの奢りですよね?
俺学生なんで金無いっすよ
リア
さ!行くぞ〜!!!
そう言って2人はデパートへ向かった
リア
ほんとに色んなお店があるね〜!
リア
でも折角だからご当地の物も食べたいし〜
石動
いくら半額でも限度ってものがあるでしょ
そう2人で漫才のようなやり取りをしながら入店する店を探していた
すると店のひとつから大勢の叫び声が聞こえてきた
客
早く逃げろ!!
客
フロアは騒然としていた
石動
リア
そう言うと2人は 騒動が起きている現場に向かった
現場に着くと人の肌の色をした脂肪の塊が 店から溢れ出ていた
リア
わぁ〜!ほんとに居るんだ〜!
あ、寝肥ってのはね女性が就寝すると体が膨れ上がって部屋からはみ出すほどの巨体になる妖怪なんだよ!
元は「食べてすぐ寝ると太るよ」って言う戒めが妖怪になったんだよ!
といつものようにリアは興奮しながら早口で肉で溢れかえった店内に入ろうとしていた。
石動
寝肥?よく分からないけどあの状態で店内に入るのは危ないですよ!
リア
リア
本来はさっき言ったみたいに食べてすぐ寝なければこんな事にはならないから
石動
リア
リア
近くでおおいびきをかいていた女性はどの席に居ました?
客
リア
ありがとうございます
石動くんはそこで待ってて!
あ、この本持ってて!
そう言って仕事道具の古文書を石動に渡し リアは店内の肉壁の中に入って行った
リア
ここから声届くかな〜
リア
リアはできる限りの大声を出したが全く起きる気配がない
リア
そう言ってよし!と気合いを入れるようにリアはまた進み始めた
リア
奮闘の末寝肥の女性の耳元まで到着した
一方店の外では
石動
リアさんも出てこないし肉壁は大きくなるし…
石動
そう言ってしり込みをしていると急に肉壁の動きが止まりみるみる縮小をし始めた
やがて肉壁が完全に無くなって 軽く崩壊をした店内から リアに担がれた女性が出てきた
石動
リア
寝肥の女性
リア
たまに自分が妖怪だって気づけないのも居るから!
でも今後は食べてからすぐに寝ないようにしてね
そうリアが言うと寝肥の女性は深々と頭を下げどこかに消えていった
リア
疲れ果てた声と雷鳴のような腹の音がリアから鳴った
石動
こんな騒動になったし…
リア
そう言って2人はデパートを後にした
デパートを出て研究所に向かう2人
リア
折角の外食だったのに運が無かったな〜
石動
今日は大人しく帰って昼飯食べましょ
リア
はぁ…
石動
そんなに楽しみだったんだな…)
とぼとぼと肩を落とし歩くリア
石動
高いとこは無理だけど…
そう石動が言うとリアは急に踵をかえし満面の笑みで
リア
やった〜
ならたまには家のやっっすいカップ麺でいいな!!
石動
まさかその言葉が欲しくてあからさまに落ち込んでたんですか?!
とリアは先程とは打って変わって軽やかな足取りで石動はそれを追いかけるように2人は研究所に戻るのであった
番外編 「リア、ラーメン万博へ行く」 終わり







