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リアの見聞録 番外編

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リアの見聞録 番外編

1 - 番外編 1「リア、ラーメン万博へ行く」

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2025年03月05日

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とある昼下がり

リア

石動くん〜
お腹空かない?

そう言ってリアはボロボロの革のソファーに寝そべってテレビを見ている

石動

そうは言ってもここ最近の浪費の仕方凄いですよ

石動

今日も前に買ったカップ麺でいいでしょ

そうぼやきながら石動はスマホを見ている

リア

そうは言ってもさ〜
やっぱり久しぶりに外で食べようよ

リア

あ!!ねぇコレ見てよ!!

リアが大きな声を上げ石動がテレビに目を向けると

テレビからの映像 「現在九ツデパートでは各地方の選りすぐりのラーメン店が出店したラーメン万博が開催されています。今なら普段の値段より半額のお値段でラーメンが食べられるそうです!」

リア

これだよこれ!行こう!

そう言ってリアはいつもように父の形見の白衣を着て出かける準備をした

石動

はぁ…まぁ半額なら…
もちろんリアさんの奢りですよね?
俺学生なんで金無いっすよ

リア

任せとけって!!
さ!行くぞ〜!!!

そう言って2人はデパートへ向かった

リア

お〜!!!
ほんとに色んなお店があるね〜!

リア

やっぱり、醤油ラーメンから行こうかな〜
でも折角だからご当地の物も食べたいし〜

石動

いや、どんだけ食べるんだよ!
いくら半額でも限度ってものがあるでしょ

そう2人で漫才のようなやり取りをしながら入店する店を探していた

すると店のひとつから大勢の叫び声が聞こえてきた

わぁぁ!!なんだ!
早く逃げろ!!

何あれ!肉の塊みたいなものが迫ってくる!

フロアは騒然としていた

石動

リアさん!

リア

うん、見に行ってみようか

そう言うと2人は 騒動が起きている現場に向かった

現場に着くと人の肌の色をした脂肪の塊が 店から溢れ出ていた

リア

寝肥(ねぶとり)だ!!
わぁ〜!ほんとに居るんだ〜!
あ、寝肥ってのはね女性が就寝すると体が膨れ上がって部屋からはみ出すほどの巨体になる妖怪なんだよ!
元は「食べてすぐ寝ると太るよ」って言う戒めが妖怪になったんだよ!

といつものようにリアは興奮しながら早口で肉で溢れかえった店内に入ろうとしていた。

石動

ちょっ!何してんすか!
寝肥?よく分からないけどあの状態で店内に入るのは危ないですよ!

リア

いや、だって中で寝ている寝肥を起こさないとどんどん肉が増えてく一方だよ?

リア

寝肥は寝ている時だけ害があるから
本来はさっき言ったみたいに食べてすぐ寝なければこんな事にはならないから

石動

そうは言ってもどうやって店内に入るんですか?

リア

無理やり肉を掻き分けて顔がある場所まで移動する!

リア

あの!そこのお兄さん!店内から出てきましたよね?
近くでおおいびきをかいていた女性はどの席に居ました?

え?え〜っと、確か入って左の奥の席に…

リア

よし!
ありがとうございます
石動くんはそこで待ってて!
あ、この本持ってて!

そう言って仕事道具の古文書を石動に渡し リアは店内の肉壁の中に入って行った

リア

う〜ん
ここから声届くかな〜

リア

おね〜さぁぁん!!!

リアはできる限りの大声を出したが全く起きる気配がない

リア

やっぱり耳元まで行くしか無いか〜

そう言ってよし!と気合いを入れるようにリアはまた進み始めた

リア

あ!顔が見えた!

奮闘の末寝肥の女性の耳元まで到着した

一方店の外では

石動

ほんとに大丈夫なのか?
リアさんも出てこないし肉壁は大きくなるし…

石動

うわっ!どんどんこっちに雪崩混んでくる!

そう言ってしり込みをしていると急に肉壁の動きが止まりみるみる縮小をし始めた

やがて肉壁が完全に無くなって 軽く崩壊をした店内から リアに担がれた女性が出てきた

石動

リアさん!と、その人が寝肥?

リア

そうだよ

寝肥の女性

ご迷惑をかけて申し訳ないです…

リア

大丈夫だよ
たまに自分が妖怪だって気づけないのも居るから!
でも今後は食べてからすぐに寝ないようにしてね

そうリアが言うと寝肥の女性は深々と頭を下げどこかに消えていった

リア

…はぁ〜

疲れ果てた声と雷鳴のような腹の音がリアから鳴った

石動

今日はもうデパート全体も閉店ですね
こんな騒動になったし…

リア

とりあえずデパートから出よっか

そう言って2人はデパートを後にした

デパートを出て研究所に向かう2人

リア

あ〜あ
折角の外食だったのに運が無かったな〜

石動

ですね、まぁでも寝肥の女性もデパートの崩壊も救えたんだし…
今日は大人しく帰って昼飯食べましょ

リア

だね〜
はぁ…

石動

(すごい落ち込んでるな…
そんなに楽しみだったんだな…)

とぼとぼと肩を落とし歩くリア

石動

あの、今度俺奢りますよ!
高いとこは無理だけど…

そう石動が言うとリアは急に踵をかえし満面の笑みで

リア

ほんと?!
やった〜
ならたまには家のやっっすいカップ麺でいいな!!

石動

はぁ?!
まさかその言葉が欲しくてあからさまに落ち込んでたんですか?!

とリアは先程とは打って変わって軽やかな足取りで石動はそれを追いかけるように2人は研究所に戻るのであった

番外編 「リア、ラーメン万博へ行く」 終わり

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