千鶴
………え?

碧羽
………ご、ごめんなさい!
こんなこと急に言われても困りますよね…!

千鶴
凄い!かっこいいね!

碧羽
…え?

千鶴
だって、極道って江戸時代には、権力者に味方する『民の味方』だったんだよ!

碧羽
……私のお父様は『味方』だなんて言えるような『極道』ではありません

碧羽
…ありとあらゆる犯罪を犯す極道の頭です。ヤクザとなんの代わりもありません

千鶴
…それと碧羽ちゃんの性格とかになにか関係あるの?

碧羽
…え?

千鶴
だって、碧羽ちゃんが極道さんのお頭さんじゃあないんでしょ?なら、なんの問題もないよ

碧羽
………………

千鶴
あ…ご、ごめんね💦
碧羽ちゃんを傷つけるつもりはなくて…!

碧羽
これからも、、、仲良くしてくれるんですか…?

千鶴
当たり前だよ!

碧羽
…ありがとうございます、千鶴さん

千鶴
それから、私のことは千鶴でいいよ!あと、タメ口で!同級生だからさ!

碧羽
わ、わかった…。
千鶴

千鶴
うん!

ヤクザ 1
おい!今からこの店は俺たちが取仕切る!

千鶴
きゃぁ!

千鶴
離してください!

ヤクザ 1
あ?死にたくなかったら大人しくしてろ!

碧羽
…

千鶴
碧羽ちゃん!

千鶴
助けて!

碧羽
……

碧羽は、武器を持っているヤクザと、拒否をしている千鶴の間に立つ。
ヤクザ 1
あ?
誰だお前

碧羽
…その人を離して貰えますか?

ヤクザ 1
は?

千鶴
碧羽ちゃん…(泣)

碧羽
あなたは、『舞風組』の人間でしょう?それならあなたは私に逆らうことは出来ませんよ

ヤクザ 1
どういうことだゴラァ!

ヤクザが千鶴を放って、碧羽にナイフを向け、走ってくる
千鶴
碧羽ちゃん!!

碧羽
…

すると碧羽は、ヤクザの手をなぎ払い、みぞおちに一撃、そして…
碧羽
やぁ…!

ヤクザ 1
ふぐぅ…っ!

碧羽
………この事はお父様に伝えておきます

碧羽
……千鶴、大丈夫?

千鶴
う、うん!
碧羽ちゃんの方こそ大丈夫!?

碧羽
私は大丈夫…
小さい頃から護身術、剣術、柔道、空手とか色々やってるから…

左之助
おい!お前ら、大丈夫か!?

千鶴
は、原田先生…

碧羽
……大丈夫です

歳三
お前ら、無事か!?

千鶴
ひ、土方先生…(泣)

碧羽
……

歳三
神崎は無事か?

碧羽
…はい。
平気です

左之助
そっか、碧羽は剣道の全国選手権で優勝してるんだったな

千鶴
え!?

碧羽
………そんなに凄いことではありません

左之助
いや、充分すごいことだよ。
…それより、ここで伸びてるやつをどうするか

碧羽
……私に任せてください

そう言って碧羽はスマホを取り出して誰かと通話をする。
モブ1
碧羽お嬢様!ご無事ですか!?

碧羽
モブ1…

碧羽
私は平気です。
それより、彼をお父様の所へ連れていってください。

モブ1
かしこまりました。

ヤクザ 1
チッ…

歳三
…(○口○*) ポーカン

左之助
(○口○*) ポーカン

千鶴
…えっと、、、碧羽ちゃん?

碧羽
……!

碧羽
あ…その、、、今のは、、、〜っ(泣)
