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ミツル

ゴソゴソ

ミサ

回し蹴り

ミツル

WOW

ミサ

ミツル

ちょっとシー!シー!

ミサ

わー泥棒だー笑

ミサ

そんな犯罪者は僕が捕まえないとー

ミツル

えっちょ、絶対昼のこと根に持ってるでしょ!!

ミサ

ん?僕君のこと知らないけど?暗くて顔見えないんだー笑

ミサ

まぁ骨の一本や二本折っても正当防衛だよねー

ハジメ

やめろバカ

ミサ

止めんなハジメくん!!僕は今から正しいことをするんだー!

ハジメ

こいつがムカつくのは分かるが騒がしくするな!こいつらが起きちまうだろ!

ミサ

てか君らなにしてんの?拉致?

ミツル

そーそー

ミツル

だからとりあえず第3種目が始まるまで寝たフリしてくれない?

ジューゴ

分かった

ミツル

15番も起きてんじゃん

ミツル

まっそゆことで

ミサ

僕は嫌だね

ミサ

自分で歩く

ミサ

僕運ばれるならイケメンがいい

ハジメ

つべこべ言わず運ばれてろよめんどくせぇな

ミサ

絶対ムリハジメくんに運ばれるとか考えたらだけで吐けるわ

ミツル

ハジメ普段なにしてんの?

ハジメ

あ?俺が聞きてぇわ

ミサ

別に誰も起こさないし良くない?手間省けるじゃん

ミツル

もういいんじゃないの〜ハジメ

ミサ

そうそうここで時間つぶしてたら朝になるよ〜

ハジメ

チッ

ハジメ

大人しくしてろよ

ミサ

はーい笑

ミサ

うわーヘリだ

ミサ

どこ行くの?

ミツル

マジヤバ島〜笑

ミサ

変な名前

ミサ

まためんどくさい事になりそうだな〜

ミサ

僕あと何回能力使えるんだっけ

ミツル

23回〜

ミサ

は?!

ミサ

なんでよ!!僕3人にしか使ってないじゃん

ミサ

27回だろ

ミツル

ブラックプレートの囚人ちゃんに4回使ったでしょ〜笑

ミサ

影は入らないだろ

ミツル

それがカウントされちゃったんだなー

ミサ

チッ

ミサ

(てか眠いな、でもいるのこの2人くらいだし、我慢しよ)

ウノ

はぁあああああ?!

ウノ

え、ちょどゆことこれ?!

ロック

んだようっせぇなぁ

ニコ

ふぁ〜...どうしたのウノくん

ニコ

僕まだ寝てたいんだけど

ミサ

うるさい

ミサ

周りみてすぐ判断しろようぜぇな

ウノ

え、なんでご機嫌ななめ、?

ジューゴ

ミサもずっと起きてて寝不足なんだよ

ウノ

うわっ黒タラコ

ウノ

ずっと起きてたって、お前が説明出来るキャラじゃねぇのはわかってるが

ウノ

とりあえず何があったのか教えてくれ!

ジューゴ

お前らが爆睡してる時に

ウノ

ふむふむ

ジューゴ

ミツルが運び出した

ウノ

ファ?!

ウノ

ちょっと待て何で止めなかったんだよ!!

ウノ

なんで素直に従ってんだよ!こちとら拉致られてんだぞ

ジューゴ

あ、そうか

ジューゴ

言われてみれば拉致だなこれ

ウノ

お前そのうち誘拐されても知らないからな

ミサ

拉致って気づいてなかったんだ

ウノ

ミサはどうなんだよ

ミサ

いやどうせ次の種目のなんかだろうと思って

ミサ

でもおっさんに運ばれるの嫌だったから僕だけ歩いて来た

ウノ

あー、ミサらしい

ミサ

てかよくあんな寝てられたな

ミサ

誰か入ってきたら気づくだろ普通

ミサ

馬鹿ども

ウノ

だって疲れてたしー

ミサ

てこと僕寝るから

ミサ

ロックおんぶ

ロック

あぁ

ウノ

え、今から?!

ミツル

『ーーーーーーー!』

ミサ

(ルール、?)

ミサ

まぁいいか

ミサ

…zzZ

ウノ

ぐぁああああ!しまったぁああああ!

ウノ

あいつほっとくとすぐどっか行っちまうんだったぁああ

ロック

俺としたことが腹が減って気が回らなかった

ニコ

どうしよう今頃どこかの落とし穴に落ちてるかも

ニコ

モグモグモグ

ミサ

え、ジューゴくんいないの?

ロック

うおっ

ロック

起きてたのか

ミサ

ん〜まだ寝足りないけどそろそろ起きないとね

ミサ

まぁジューゴくんなら大丈夫でしょ笑

ウノ

罠にハマってないといいんだがな

ミサ

.........

ミサ

君らはさジューゴくんのこと好き?

ウノ

あ?なんだいきなり

ウノ

もちろん答えはYESだな笑

ロック

あぁ俺もだ笑

ニコ

僕もジューゴくんのこと大好きだよ笑

ミサ

良かった笑

ミサ

ジューゴくんいないから話すけどさ

ミサ

だったら

ミサ

早く話しちゃえば?

ウノ

......話すって?

ミサ

ジューゴくんに秘密にしてること

ミサ

君たちの罪

ウノ

!!

ロック

!!

ニコ

!!

ロック

なんで...

ミサ

知ってるかって?

ミサ

僕がジューゴくんの家族だから、

ミサ

大事な人だから

ミサ

ジューゴくんが出ていっちゃ日から心配で人雇って行方を探してもらってたんだよ

ミサ

君らがしたことは知ってる

ミサ

まぁその場にいたわけじゃないし経緯も分からないんだけどね

ウノ

.........

ミサ

最初はね、僕の大事な人を傷つけた君たちが憎くて勝手に悪い奴らと思ってた

ミサ

でも1年近く一緒にいてジューゴくん大切にしてるのも分かったよ笑

ミサ

だから君らの口から真実を話すべきだ

ミサ

ジューゴくんが全部思い出した時、裏切られたと思うでしょ?

ニコ

.....うん、

ミサ

僕もちゃんと話すよ

ミサ

全部

ミサ

まっ君ら次第なんだけどね笑

ミサ

じゃ僕ジューゴくん探しに行くから

ムサシ

ーーーーーーーー

天狗

ーーーーーーーーー

ミサ

(あっムサシくんと天狗くんだ)

ミサ

!!

ミサ

ギャァァァァァァ

天狗

!!

ムサシ

!!

ミサ

『消えろ』

ミサ

ちょっと危ないでしょ!!

ミサ

僕の顔に傷がついたらどうすんのさバカ

ムサシ

あ、すまん

天狗

儂が助けるまでもなかったなぁ笑

天狗

あの炎を全て消すとは流石じゃのう笑

ミサ

ありがとう笑

ミサ

あ、なんかごめん勝負に水さしたみたいで

天狗

いやいいんじゃよ儂もミサがおると知っていたのに場所を変えなかったのもあるからな笑

ミサ

まぁたしかに

ミサ

その木、神木かな

ミサ

それがあれば僕の能力とか要らなかったね

天狗

神木なんてよう知っとるなぁ

天狗

日本人か?

ミサ

いや日本とアメリカのハーフだよ

ミサ

日本の学校に通ってた時もあったから少しは分かるよ

ムサシ

神木?

天狗

ん?お主は御神木というものを聞いた事ないのか?

天狗

外国には馴染みがないかのう

天狗

神木というのは日本の神社にある特別な木のことじゃ

天狗

そして儂の異能はあらゆる樹木を自在に操ることができる

天狗

まるで神が宿ったかのように儂が創り出す木々は皆強くたくましい神木になる

ムサシ

なるほどJAPANの伝承や歴史に関してはまだ勉強中でな

ムサシ

聞いたことはあるが実際に見たのは初めてだ

ムサシ

ま、俺目が見えないんだけど

ムサシ

まさか俺の炎で燃えない木があるなんてな

ムサシ

面白い

ムサシ

少しお前に興味が湧いてきた

天狗

嬉しいこと言うてくれるのう

天狗

じゃあ勝負の続きといこう

天狗

あ、主は離れておれよ

天狗

傷がくつのは嫌なんじゃろう?笑

ミサ

上から高みの見物でもしてるよ笑

天狗

上から?

ミサ

丸太くれない?

天狗

ほれ

ミサ

座る

ミサ

こんな感じで物を浮かせることもできるんだよ笑

天狗

ほう凄いな〜笑

ミサ

まぁ調整とかあって少し気を抜いたら落ちちゃうんだけどね笑

ミサ

じゃ続きどうぞ笑

ムサシ

あぁ

ムサシ

火傷しても知らないからな

ミサ

その時はまた能力使って消すよ笑

ムサシ

お前たまにムカつくな

ミサ

それ多分お互い様

天狗

早くやろうぞ

ムサシ

あぁ

ミサ

ミサ

(おぉ凄いな笑)

ミサ

(神木ってあんな強いんだ)

ムサシ

おい1つ聞いていいか

ムサシ

お前はさっき一生に一度の頼みだと言って俺に挑んできたが

ムサシ

普通ただの喧嘩にそんな大袈裟な言葉は使わない

ムサシ

外には俺より強いやつが沢山いるんだろ、お互いいつかは出所するんだ

ムサシ

だったら俺なんかより相応しい相手にその言葉を使ってやれよ

天狗

儂に残された時間は後わずかしかない

ミサ

ピク

天狗

この大会は儂にとって己をさらけ出す最後の祭り

天狗

だから今を精一杯楽しむと決めた

天狗

なんせこの大会が終わったあと、儂は死刑になってしまうのだからな

ミサ

..........

ムサシ

死刑になる、だと?

ムサシ

じゃあまさかお前も

天狗

そう、儂もブラックプレートを持つ死刑囚ということじゃ

天狗

しかしここでチャンスが訪れた

天狗

なんと儂ら八舎が優勝すれば仮出所分の執行猶予が得られるのじゃ笑

天狗

どうせなら最後に外にでて見るのも悪くないと思ったのでな笑

天狗

だから参加を決意したのじゃ笑

ムサシ

お前、能力者だから死刑になるのか

天狗

よく知っておるな笑

ミサ

僕が教えたからね

天狗

そう、儂ら咎人は死ななければならぬ存在なのじゃよ

ムサシ

咎人、?

ミサ

あぁそれは言ってなかったね

ミサ

僕ら能力者のことだよ

天狗

そう、そして咎人は決して歴史に関与してはならぬというのがこの世の決まりじゃ

ムサシ

歴史に関与してはならない?

天狗

つまり、生けていてはいけない存在というわけじゃ

ムサシ

じゃあまさかお前は、自分が咎人というだけで死刑囚になっているってことか?

天狗

そうじゃよ笑

ムサシ

おかしいと思わないのか

天狗

何がじゃ?

ムサシ

お前は何の罪も犯してないのに刑務所にいるんだぞ

ムサシ

どうしてそう簡単に死刑囚として死ぬことを受け入れているのか俺には理解できない

天狗

仕方ないじゃろ

天狗

生きていることが罪、と言われたらなんもいいかえせんよ

ムサシ

生まれてきたことが罪だと?

天狗

儂が己をよく知っているからこそこの運命を受け入れておる

天狗

よいか?儂ら咎人の力は使い方次第で善にも悪にもなりえる代物じゃ

天狗

しかし時に己の意思に関係なくこの力の存在によって起こる弊害もある

天狗

例えば儂の異能は木々を育ませ草木を芽吹かせる自然に大いに関わる力

天狗

それは時に自然と共に生きる動物や民を助ける力にもなるが

天狗

その事前を巡って数々の論争や戦いがいくつも過去に行われてきたのも事実

天狗

環境そのものを変えてしまうこの力は世界をただ悪戯に混乱させてしまうだけじゃ

天狗

儂はその引き金の1枚にすぎないが、儂が生きている限りこの力を利用しようとしているものが必ず現れる

天狗

お主らの異能がもそ己の意思関係なく他者に利用されるとしたら、それによって大切な者が傷ついたとしたら

天狗

お主らは自分が許せるか?

天狗

儂は許せぬ

天狗

儂が存在していることで大切な者達が苦しむくらいなら喜んで死を選ぶ

天狗

異能を宿した者の末路...

天狗

咎人は死刑になる定めだと

ミサ

違う!!

ミサ

そんなの間違ってる

ミサ

天狗くんの言いたいことは分かるよ、僕だって家族のためなら喜んで命でもなんでも捧げる

ミサ

大事な人のためなら

ミサ

でも、人間の勝手な都合で僕の家族が殺されることが運命だと...

ミサ

定めだと、

ミサ

そんなくだらないことクソ喰らえだ!!

ミサ

君は、そんな理由で殺された友人や家族の気持ちは分かるか?

ミサ

死んだ今でも僕の兄さん達を畏怖し、ありもしない酷いことを言われている僕の気持ちが分かるか!!

天狗

!!

天狗

亡くなったのか、

ミサ

死んだ、酷かった、なんで人間はあんなこと出来るんだ

ミサ

何故あんな人間共のために僕らが死ななければいかないんだ

ミサ

そんな価値、人間にはない

ミサ

どうして優しい人ばかりが死んでいくの、人間があんなことしなければ兄さん達はずっと笑って暮らせてた、

ミサ

みんなから認められて、色んな人に身送られながら歳で死ぬべき人達なのに、

ムサシ

ミサ、

ムサシ

...死んだ?生きてただろ

ミサ

僕の父さんの異能で蘇ったの

ムサシ

そんなことも言ってたな

天狗

主の家族というのは全員咎人か?

ミサ

そうだよ、血は繋がってないけど

ミサ

兄さんのように尊敬してる

天狗

それは、人間を憎むのも分かるなぁ

ミサ

分かんないよ、君には

天狗

はは笑そうじゃのう

ミサ

君、あの看守の人たちと仲良かったじゃん、友達でしょ

ミサ

その人達がどう思うとか、考えないわけ?

ミサ

天狗くんみたいな理由で死のうとしてる家族がいれば、僕は、僕を傷つけてもなんでもいいから

ミサ

生きていて欲しいよ

ミサ

僕の隣にずっといて欲しい

天狗

.......

天狗

儂の考えは変わらんよ笑

ミサ

...そう

ミサ

てかシスくん?だっけ

ミサ

出てくれば?

天狗

お主も気づいておったか

次回♡31

ナンバカ刑務所の可愛い男の子♡

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