F.B.F当日会場
仗助
すっげぇ〜!!広ぇ!
億泰
でっけぇ〜!!人多い〜!!
露伴
子供かお前ら
康一
まぁまぁ、初めてのイベントだし仕方ないですよ
康一
僕もあまりこういうフェスは来たこと無かったので少し興奮してます!!
康一
あ!あっちのバンド最近流行りのバンドだ!!
露伴
康一くんがバンドオタクの本領を発揮している…
仗助
シーザーさんとはここで待ち合わせッスけど、大丈夫かなぁ
シーザー
おーい!皆おまたせ!
仗助
あ、シーザーさ〜…え?!
シーザーの姿はいつもより若々しく見え、茶髪の若々しい青年だった
仗助
すっげぇ?!誰かわかんねー!!
康一
変装すごいですね?!シーザーさん!
シーザー
おいおい、ここでは名前は「かずや」だぜ?俺だけ外国人だと変に目立つからな
シーザー
事前に言ったろ
康一
す、すみません!
仗助
忘れてたぜ…
露伴
にしても貴方…もう50、60代なのにすごいですね、何か秘訣でも?
露伴
気になる……面白い人だ
露伴
後でスケッチしても?
シーザー
また後でな
シーザー
とりあえず荷物を俺の車に一旦入れたら見て回ろうか、お祭りみたいなもんだから屋台もやってるし
仗助
荷物置く場所って会場にないんすか?
シーザー
休憩スペースはほぼ参加者と一緒だから取られたら大変だしな、本番少し前からは1つのバンド専用の休憩室があるからいいが
億泰
ほへ…ちょっとめんどくせぇんだな
シーザー
こればっかりは仕方ないさ
シーザー
さ、荷物置きに行こう
シーザー
よーし!色々見て回るか
シーザー
くれぐれもスタクルの人たちを見かけたらなるべく顔を見ず、離れた場所に移動しよう
億泰
え?なんで?
康一
それも事前に話してたよ…
康一
仗助くんはお父さんと会うのは気まづいし、シー…かずやさんも会う気は無いみたいだから
仗助
それにボーカルが親父のお孫さんだし…バレたら問題になるしな
仗助
俺も面倒ごとは避けてぇというか
露伴
なるほどな…ほんとに君の家庭図は実に興味深い、性格は気に食わんが
仗助
一々一言多いッスね…ってメモするなゴラァ!!
シーザー
とにかく、そういうことで
シーザー
腹減ったし俺もなにか食うか
康一
フランクフルトがある!!あっちには焼きそばも!
億泰
肉とか沢山あって……ヨダレが
仗助
食いしん坊か!
露伴
他にも色んなバンド楽器を触れるコーナーがあるみたいだ
シーザー
じゃ、先に何か腹ごしらえでもしてから少し回るか
「「「はーい!」」」 「分かりました」
康一
ふー、美味しかった
億泰
屋台系って高いけど美味しいんだよな……謎だぜぇ
仗助
お、そろそろライブが始まるな
シーザー
せっかくだし観覧しに行くか
康一
今回は僕らを含んで30組でしたっけ?
シーザー
あぁ、1バンドに付き演奏は最大3曲、そして前半組と後半組でわかれていて、俺たちは後半組だな
露伴
大トリがスタクルだが……僕達は丁度その前なんだよな
億泰
な、なんかすげぇプレッシャーが……
康一
大丈夫だよ!僕達こんなに練習して頑張ってるんだし、きっと上手くいくよ!
仗助
そーいや康一くんよ、その明らかに手作りでーすってリストバンドは?
億泰
はっ?!
康一
えっ?!
仗助
お前編みもんできねぇだろ?まさか……
康一
う、うん!由花子さんが編んでくれたんだ!
億泰
り、リア充め〜ッ!!!
康一
えへへ……
康一
今日も見に来てくれるみたいだし、頑張らなきゃ!
シーザー
皆〜そろそろ移動するぞ
康一
やっぱりメインがここっていうのもあって人が凄いですね!
シーザー
バンドにファンがいたりするだろうし、初めてのバンドが気になって見に来ているのもいるんだろうな
億泰
早く始まんねぇかなぁ!!俺楽しみ!!
露伴
大人しくしとけ…すぐ始まるだろう
そして始まり、舞台からは様々なバンドの演奏が繰り広げられた
仗助
すげぇ…どのバンドも始めたばかりのが多いのに
康一
さっきのバンドのギターの弾き方かっこよかったね!
億泰
俺もあんな弾き方してぇ!!
仗助
俺は少し前のロック調が特徴なあのバンドのギターボーカルが好きだなぁ
露伴
これは…スケッチしがいがある!
シーザー
ははっ、皆楽しんでくれてるみたいでよかった
バンドの人
みなさーん!!もっと盛り上がっていきましょうねーッ!
仗助
うぇえぇーーーーいッ!!
億泰
うわぁぁぁーーいッ!!
露伴
うるさいッ!
康一
あははッ、元気だなぁ2人とも
プルルルル…
康一
ん?、電話?
康一
シュトロハイムさんからだ…!
シーザー
俺たちはこのまま見とくから、行ってこい
シーザー
何かあったら連絡してくれ
康一
はいッ!
シュトロハイム
『康一ィ〜〜ッ!!今はF.B.Fかぁ〜〜ッ?!』
康一
あっ、はい!皆とライブ見てました!
シュトロハイム
『そうかぁ!!場所も近いからお前の所へ今向かうッ!まっとれぃ!!!』
康一
えぇ?!
数分後
シュトロハイム
康一ィィィィィィィィイイイイ!!!!!!!!!!!
康一
わーーーーッ?!
康一
ま、ママチャリ?!
シュトロハイム
近くのやつから借りたんだ、走るよりかは早いと思ってな……
シュトロハイム
貴様にこれをプレゼントしようではないかぁ!!
康一
こ、これって!
シュトロハイムが渡したのはドラム用の皮手袋だった
シュトロハイム
我が祖国のドイツ製手袋だ、貴様はよくこの間頑張ってくれた、このシュトロハイムからの礼だ
康一
そ、そんな!僕は逆に助けて貰ってましたし!
シュトロハイム
いいや!お前がいてくれて弟子を持つ楽しみを味わえた!
シュトロハイム
本当にありがとうな
康一
シュトロハイムさん…!
シュトロハイム
もちろんこれからも来たい時はいつでも来いィ!お前は私の弟子だからなぁッ!
康一
はいッ!
シュトロハイム
そして、私もライブを見る!だから一緒に向かおうでは無いかぁ!!!
康一
分かりました!ライブはこっちです!
シュトロハイム
よぉし!なら競走しようではないかッ!!どちらがはやく着くかーーッ?!
康一
ふぇ?!ちょ、ちょっと待ってくださいよ〜ッ
そして2人はライブ会場へ向かっていった
女性1
わー!やっぱF.B.Fって大きなフェスだからすごい広い!
女性1
スタクルのライブ楽しみだね〜!
女性2
だねだね〜!出番はまだ先だしゆっくりしとこ〜
形兆
……………………
続く