ころん
さとみ
ころん
結局僕ら誰にも愛されたことなかったんだ
さとみ
ころん
そんな嫌な共通点で僕らは簡単に信じあってきた
ころん
さとみ
ころん
君の手を握ったとき 微かな震えも既に無くなっていて
ころん
さとみ
ころん
誰にも縛られないで
さとみ
二人線路の上を歩いた
ころん
金を盗んで
さとみ
2人で逃げて
ころん
ころん
さとみ
どこにも行ける気がしたんだ
今更怖いものは僕らにはなかったんだ
さとみ
ころん
額の汗も、落ちたメガネも、
ころん
「今となっちゃどうでもいいさ。 あぶれ者の小さな逃避行の旅だ」
ころん
さとみ
ころん
いつか夢見た優しくて、誰にも好かれる主人公なら、
ころん
汚くなった僕たちも見捨てずにちゃんと救ってくれるのかな?
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
「そんな夢なら捨てたよ。だって現実を見ろよ。 シアワセの四文字なんてなかった、 今までの人生で思い知ったじゃないか。 自分は何も悪くねえと誰もがきっと思ってる」
ころん
ころん
あてもなく彷徨う蝉の群れに、
さとみ
水も無くなり揺れ出す視界に、
ころん
さとみ
迫り狂う鬼たちの怒号に、 バカみたいにはしゃぎあい
さとみ
ころん
ふと君はナイフを取った
さとみ
さとみ
「君が今までそばにいたからここまでこれたんだ。 だからもういいよ。もういいよ」
ころん
そして君は首を切った。
ころん
まるで何かの映画のワンシーンだ。
ころん
白昼夢を見ている気がした。
警察官
気づけば僕は捕まって。
ころん
ころん
ころん
警察官
ころん
警察官
君がどこにも見つからなくって。
ころん
ころん
警察官
君だけがどこにもいなくって。
ころん
ころん
そして時は過ぎていった。
ただ暑い暑い日が過ぎてった。
ころん
ころん
家族もクラスの奴らもいるのに
ころん
なぜか君だけはどこにもいない。
ころん
あの夏の日を思い出す
ころん
僕は今も今でも歌ってる。
ころん
君をずっと探しているんだ。
ころん
君に言いたいことがあるんだ。
ころん
ころん
九月の終わりにくしゃみして 六月の匂いを繰り返す。
ころん
君の笑顔は 君の無邪気さは
ころん
頭の中を飽和してる
ころん
誰も何も悪くないよ。
ころん
ころん
ころん
君は何も悪くないから もういいよ。 投げ出してしまおう。
そう言って欲しかったのだろう? なあ?
ころん
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