彼は、己を嫌った。
鏡に映る自分に中指を立てるほど、己を嫌っている。
何故、こんなにも醜いのか。 何故、自分を責め続けるのか。
忘れる前の人々は、彼らを Gambling・Vigirante!!!と呼んだ。
束の間の栄光と共に、黄金と血の涙、そして理性を捨てた。
これは、"HERO"にも、歴史の1ページにも刻まれなかった男の物語。
燃える札束、希望を見出せぬ明日。
もし、またチャンスを掴めるのならば。
俺は"命"すら投げ出して、金と栄華を勝ち取るのさ。
たとえ負けて、失う物があったとしてもだ。
???
???
俺はHEROなんかじゃない。 でも、進まなきゃならない。
█████、絶対にお前の手は離さないから。 一緒に行こうか。
???
???
彼はまだ人の形を保つ者の手を離さぬように握ったまま、炎の中を突き進む。
だって、彼は大切な相棒だったから。
復讐でも何でもないのに、それでも進むのだ。
彼はむしろ、"狂った"だけなのかもしれない。
─それがそうなら、私もお供しましょう、お坊ちゃん。─
炎は、まだ止んでなかったが。
コメント
3件
凄い!
この2人とゲムヒロの絡みが見れるのかな?楽しみ!