ある日の夕方ごろ一家惨殺事件が起きた

その家に住む両親とその息子たちが殺害されたようだ

妹は、事件の時間は丁度出かけていて、 被害には遭わなかったらしい

家に帰ったときにこの有り様だったので、隣の家の男の人に助けを求めに行ったらしい

警察が遺体を調べると、父親がダイイングメッセージを残している

｢3｣と｢564｣

警察はこのダイイングメッセージの意味が分からず、 首をひねることしかできなかった

殺害されたのは、妻の美奈と娘の六美

夫の五郎、息子の四方司

一気に身寄りのなくなった妹は、警察が事態が落ち着くまで世話をするということになった

そして、この事件で逮捕されたのは隣に住んでいる21歳フリーターの男性

その男は最後まで犯行を認めなかった

唯一生き残った妹の七美は取り調べを怖がりながら見ていた

警察官は妹を勇気づけようと、そっとささやくように話しかけた

女の子はその励ましが嬉しかったのか微かに笑みを浮かべていた