最後の我儘

4 (𝐹𝑖𝑛.)

もう、見たくない夢

わかってる、私はもう一人ぼっちだって

ボムギュも、お母さんも

居なくなったのは私のせいなんだよね

夢の中で母は、何度も謝っている

私に対して、謝り続けている

それは、何に対しての謝罪なのかは分からないけれど

私は、2人を追い込んだ

ねぇ、お母さん

私、生きてて欲しかったなぁ

ごめんね、ごめんなさい…。

ボムギュ…

私に内緒で居なくならないでよ…

ずっと一緒にいるって、

言ったじゃん…。

私は夢の中でしか外の光を浴びてない

もう、家の物もなくなって、痩せこけてきた

そして今日

ボムギュと母の命日

やっぱり私は弱いから

1人ではどうも生きてけなくて

早くふたりに会いたくて

強く抱き締めて欲しくて

気づけば外に出ていた

久しぶりに見た夕日は眩しかった

あの日の会話を思い出す

でも、今の私は

夕日ではなくて、

今から飛び込む海を眺めていた

ボムギュが楽になった場所

同じ場所で、私も楽になる

ここで笑いあって

ドキドキして

幸せだったな

サーっと風が吹いた

冬とは思えない、暖かい風

まるで、おいでと呼ばれているようで

私は、静かに涙を流して

海に体を放り投げた

海は冷たくて

暗くて

怖くて

ごめんね、ごめんね

弱い私でごめん

強くしてくれたのに

ごめんなさい…

私が楽になってまた会えたら

またあの笑顔で抱きしめてくれる？

私の事、憎んでない？

そうだといいな、

ボムギュ、

これが私の

最後の我儘。

END.

更新早すぎてごめんなさい笑

何日か前に書き終えてて、

下書きに眠ってたので一気に投稿します。

ハッピーエンドなのか

バッドエンドなのか

分からない終わり方だけど

このお話にぴったりの終わり方が分からなくて

ハッピーエンドで終わっても良かったんですけどね

なんか、在り来りで嫌で笑

人間、そんな強くあり続けられたら

苦労してねえよ！って思っちゃって

まぁ、ボムギュごめんね勝手に殺して

ずっと生きててね、サランヘ😽

見てくれてありがとうございました