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・ご本人様と関係ありません ・個人用なので駄作 ・学パロ ・///使用 ・短い ・キャラ崩壊注意 ・何が来ても良い人向け
以下本編 89タップ
放課後になって帰る支度をする。今日は何も無い。家でゆっくり出来る。
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好きな人に話しかけられた。心臓が高鳴ってて上手く話せそうにない。「あ」とか「えと」とか詰まってばかりだ。
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「あなたが好きだから」とは言えない。今は同性愛も許容されつつあるが、苦手な人は苦手だ。それに彼は可愛い女の子が好きであって、俺のように中途半端な男は対象にならないだろう。いくら考えても答えが出てこない。
すると、下を向いていた顔を上に上げられる。彼の顔がよく見えた。真っ正面から見ることは無くて、いつも横顔だけ眺めていた。次第に顔の熱が高まっていく。
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俺は白尾学園に通う高校一年生の琴唱 青辰{ことな あおひ}。最近、好きな人が出来た。背が高いけど、穏やかで、忘れ物とか酷いけど、頼りになる人。直接関わりは無い。
遠くから見ているだけで俺は満足だった。今日も遠くから眺める。
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手を引かれるままショッピングセンターに連れられる。移動の間も「デート」という単語に引っかかっていた。
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そう自分に言い聞かせて彼の少し後ろを歩く。ショッピングセンターには行くが、誰かと来たことは無い。好きな人という観点を抜きにしても、楽しみだった。
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また手を引っ張られる。でも、全然嫌じゃない。寧ろ暖かかった。
彼は真っ先に大きなペンギンのぬいぐるみがあるクレーンゲームの台に立った。お金をさっさと入れてボタンを動かす。
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俺はペンギンを凝視する。ペンギンは丸くて可愛いが、俺に全く似ていない。彼の目を疑っていたら取れたようだ。
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プレゼントのようで嬉しくなった。フワフワでモチモチしているぬいぐるみに強いハグをかけると、カメラの音が聞こえた。
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分かりやすく心臓が鼓動した。彼を直視出来なくて、ぬいぐるみに顔を埋める。すると、優しく頭を撫でられた。
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俺の気持ちを知って手玉を取っているようだ。彼が本当に気持ちを知っているかは分からないけど。ぬいぐるみから顔を覗かせると彼が見たこと無い顔をしていた。
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少し間を開けてから放たれた言葉で思考回路がまともに動かなくなる。俺は何も考えずに走り出した。
ゆっくりマンションへ帰る。その間、彼の言葉を思い出した。
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我ながら気づくのが遅すぎる。慌ててショッピングセンターの方向へ戻る。遠くで焦っているような彼を見つけた。俺が声を掛ける前に彼が俺に気づいた。
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こんなに恐怖で脈打たれる日が来るとは思わなかった。彼は優しく俺の手を取った。
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その提案に頷いて近くの公園のベンチに腰掛ける。
一人分の隙間を空けていたら距離を詰められる。
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距離の近さに耐えられなくて、ぬいぐるみを強く抱き締める。ゆっくり深呼吸をしてから彼を見る。
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いつ心臓が破裂してもおかしくない。口が変なことを言わないように冷静になる。
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彼は俺の頬に手を添える。高校生にもなって分からない訳が無い。俺は咄嗟に彼の口元を押さえた。
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指を絡め合って恋人繋ぎをする。それだけでも俺は緊張して心臓が高鳴る。彼の方を見ると、また変な顔をしていた。
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お互いに顔を背けて熱を冷まそうとしている。それでも、繋いだ手は離さなかった。
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俺の提案を受けて帰ることになった。家の方向が同じだったから、まだ手は繋いだままにして。あんなに遠くで見ていた人が一瞬でこんなに近くなるとは。五月の始まり、早くも俺は大切な人が出来た。
おまけ
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一緒に通学することになりました。