なんでいるんだ、父さん。
芽衣
(父さん.....ってことは)
芽衣
(翔たちのお父さんってことだよね?)
芽衣
芽衣
(和海さんにそっくりすぎて)
芽衣
(分かんなかった......)
芽衣
(着物似合うなあ)
芽衣
芽衣
(あ、もしかして!)
芽衣
(書斎の写真の人かな?)
誠泰
驚きましたか?
翔
そりゃあ驚くだろ
翔
今まで全然姿が見えなかったのに
翔
いきなり現れたんだから
芽衣
(....長いこと会ってなかったのかな)
翔
んで
翔
今までどこにいて
翔
なんでここに居るの?
誠泰
誠泰
その話は
誠泰
後程しませんか?
誠泰
立ったままもなんですし
翔
翔
まあ別に
翔
今じゃなくてもいいけど
誠泰
誠泰
ところで
誠泰
翔、そちらのお嬢さんは?
翔
ああ
翔
兄さんが連れてきた
芽衣
あ、お邪魔させて貰ってます
芽衣
相田芽衣といいます
芽衣
よろしくお願いします.....!
誠泰
芽衣さんというのですね
誠泰
私は誠泰といいます
芽衣
まさやす.....さん
誠泰
ええ
誠泰
こちらこそ
誠泰
よろしくお願いしますね
誠泰
翔もいつもお世話になっているようで
芽衣
いえいえ!
芽衣
お互い様ですよ!
翔
おい
翔
俺は世話になった覚えはないが
芽衣
それ言ったら
芽衣
私もないよ
翔
今助けに来てやったろ
翔
世話以外のなんだって言うんだ
芽衣
私頼んでないもん
芽衣
ボランティアじゃん
翔
はあ?
翔
腰抜かしてたのどこの誰だよ
翔
俺が来なかったら泣いてたろ
芽衣
泣いてないもん
誠泰
まあまあ
誠泰
誠泰
それより翔
誠泰
さっき和海が連れてきたって
誠泰
言ってませんでした?
翔
言った
誠泰
それってどういう――
ぐうぅぅ〜
芽衣
.......
翔
......
翔
誰だ今腹鳴ったの
誠泰
私ではありませんよ
芽衣
(大人な中にある)
芽衣
(イタズラっ子みたいな笑顔......!!)
芽衣
(お父さんの茶目っ気が凄い......!)
翔
だろうな
翔
となると、だ
芽衣
芽衣
.....お腹が空きました
誠泰
あはは
誠泰
正直で良いですね
翔
もしかして
翔
ここに来てから
翔
なんも食ってないのか?
芽衣
いやまさか
芽衣
ご飯は出してくれたよ
芽衣
芽衣
ただ
芽衣
昨日から和海さんいなくて
芽衣
何も食べてないだけで
翔
食ってないんじゃん
誠泰
和海には後で説教ですね
誠泰
客人を放っておくなど
誠泰
有り得ませんからね
芽衣
(笑ってるけど本気っぽい!!)
芽衣
いえ!
芽衣
キッチンの食材で
芽衣
好きに作っていいとメモがありまして!
芽衣
だから
芽衣
和海さんのせいじゃないです!
翔
庇うことないぞ
誠泰
そうですよ
誠泰
どっちにしろ同じですから
誠泰
誠泰
まあとりあえず
誠泰
お腹を満たさないとですね
誠泰
握り飯程度の簡易なものですが
誠泰
それでも良ければ作りますよ
芽衣
いいんですか......?
誠泰
もちろん
誠泰
空腹の方に料理はさせられませんから
芽衣
それでは
芽衣
お言葉に甘えさせていただきます.....
誠泰
ええ
誠泰
任せてください
誠泰
誠泰
それと翔
誠泰
貴方も食べますよね?
翔
え?
誠泰
え?
翔
いいの?
誠泰
もちろん
誠泰
誠泰
200年ぶりに
誠泰
再会することが出来たのですから
誠泰
話したいことも沢山ありますし







