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#魔法
Nemuri
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黒い車のドアが閉まる音が、夜の静けさの中に響いた。
神崎は後部座席へ視線を向ける。
そこには、意識を失った阿部と宮舘が横たわっていた。
神崎
神崎は小さく呟く。
そして。 興味深そうに二人を観察する。
黒服
神崎
神崎の視線が宮舘へ向く。
神崎
そして。 車内に残されたもう一人へ視線を向ける。
阿部。
神崎
その言葉だけが、車内に落ちた。
一方。 遠く離れた場所では、SnowManの七人が必死に前へ進もうとしていた。
佐久間大介
佐久間が壁に手をつく。
佐久間大介
深澤も眉間を押さえながら周囲を見る。
深澤辰哉
阿部から共有されていた通信端末。
しかし、そこから返事はない。
ラウール
ラウールが不安そうに呟く。
岩本は拳を握り締めた。
岩本照
深澤辰哉
岩本照
深澤も状況を理解する。
深澤辰哉
岩本照
岩本の声が低くなる。
岩本照
その瞬間。 道路の先に複数の人影が現れた。
黒い服。 統一された動き。
明らかに一般人ではない。
向井康二
向井が小さく呟く。
目黒蓮
目黒が前へ出る。
佐久間大介
佐久間も立ち上がる。
ラウール
全員
全員の意志が重なった。
黒マフィアの一人が銃を構える。
しかし、その瞬間。 地面から植物の蔦が伸び、武器を絡め取った。
目黒だった。
目黒蓮
同時に岩本の周囲に炎が走る。
岩本照
拳を握る。
岩本照
爆発的な熱量ではなく、制御された炎の一撃。
敵の陣形だけを崩す。
向井は手を広げる。
向井康二
重力が変化する。 敵の身体が重くなり、足が止まる。
深澤はその隙を逃さない。
深澤辰哉
ピーちゃんが空を飛び、位置を知らせる。
深澤辰哉
佐久間大介
次の瞬間、佐久間の身体が粒子へ変わる。
壁も障害も関係なく敵の背後へ回り込む。
佐久間大介
一瞬で相手の動きを封じる。
だが。 敵の数は減っても、時間だけが過ぎていく。
岩本照
岩本が叫ぶ。
岩本照
その頃。 黒い車の中。
宮舘がわずかに指を動かした。
意識はまだ戻らない。
しかし。 無意識に能力が反応していた。
車内にあった小さな金属片。 それに、ほんの僅かな光が宿る。
《命紡》。 命を与える力。
完全に発動するほどではない。
ただ――
??
小さな声のようなものが、金属片から響いた。
神崎が振り返る。
神崎
神崎
神崎はゆっくり宮舘を見る。
神崎
その表情に、初めて興味が混じった。
神崎
その時。 車内の通信機が鳴る。
黒マフィア
黒マフィア側からの報告。
黒マフィア
神崎は少しだけ目を細めた。
神崎
研究員が問いかける。
研究員
神崎は迷うことなく答えた。
神崎
神崎
そして阿部を見る。
神崎
神崎
車はさらに暗闇の中へ消えていった。
車のエンジン音が遠ざかっていく。
その頃、SnowManの七人はようやく黒マフィアの包囲を突破していた。
ラウール
深澤が千里眼を広げる。
しかし、残された痕跡は少なかった。
深澤辰哉
向井康二
向井が端末を見る。
普段なら必ず返ってくるはずの反応がない。
それが、余計に不安を煽った。
岩本は拳を握る。
岩本照
深澤辰哉
岩本照
深澤辰哉
深澤が静かに遮った。
深澤辰哉
千里眼で見えた戦況。 あの音響兵器。 黒マフィアの配置。
全部が計算されていた。
目黒蓮
目黒が低く呟く。
目黒蓮
その言葉に全員の表情が変わる。
特に渡辺。
渡辺翔太
いつも冷静な渡辺の声が僅かに揺れた。
宮舘が狙われる。
それは以前から分かっていたことだった。
けれど。 実際に連れていかれるという現実は、想像以上に重かった。
移動中の車内。
阿部はまだ目を覚ましていなかった。
だが、意識の奥では異変を感じ取っていた。
――情報が遮断されている。
いつものように電子へ触れようとしても、何かが邪魔をしている。
阿部亮平
僅かに眉が動く。
阿部の能力は強力だ。 世界中の情報へ繋がれるほどの力を持つ。
しかし。 今は、敢えて力を使えないようにしている。
自分自身で掛けた制限。
そしてもう一つ。
神崎達が用意した特殊な拘束具。 能力者用の封印装置。
完全に能力を奪うものではない。
だが、集中を乱すには十分だった。
神崎
神崎の声。
阿部がゆっくり目を開ける。 視界の先には、神崎。
阿部亮平
状況を理解するまで、数秒。
その後。 阿部はすぐに宮舘へ視線を向けた。
阿部亮平
神崎
神崎は答える。
神崎
阿部は黙る。
だが、内心では焦っていた。
宮舘がここにいる。 それだけならまだいい。
問題は。
神崎が何を知っているか。
阿部亮平
阿部が聞く。
神崎は少し笑った。
神崎
阿部亮平
静かな声。 いつもの阿部とは違う。
神崎はその変化を見逃さなかった。
神崎
阿部亮平
神崎
神崎は確信を深めるように呟く。
神崎
阿部の表情は変わらない。
しかし。 内側では警戒が最大まで上がっていた。
――知られている?
――どこまで?
その時。 宮舘の指が動いた。
宮舘涼太
小さな声。
阿部がすぐ反応する。
阿部亮平
宮舘はゆっくり目を開ける。
状況を確認し、そして神崎を見る。
宮舘涼太
神崎
神崎は穏やかに笑う。
神崎
宮舘の表情がわずかに曇る。
宮舘涼太
神崎
その一言。
阿部の目が鋭くなる。
宮舘は何も言わない。
けれど。 神崎の視線が、自分の能力そのものではなく――
もっと奥を見ようとしていることに気づいた。
宮舘涼太
宮舘は静かに息を吐く。
そして。
宮舘涼太
そう言った。
神崎は興味深そうに笑う。
神崎
宮舘涼太
神崎
空気が変わる。
阿部は僅かに視線を落とす。
――来た。
ついに。
しかし。 神崎はまだ知らない。
《命紡》だけではない。
もう一つ。 この事件の中心にある存在。
最高傑作の正体を。
宮舘が利用されない限り。
阿部が何者なのかは、まだ隠せる。
だからこそ。 阿部は決める。
ここでは絶対に。
自分から正体を明かさない。
その頃。 SnowMan側では。
阿部の残した僅かな電子反応を、深澤が拾っていた。
深澤辰哉
全員が振り返る。
渡辺翔太
深澤は目を閉じ、集中する。
深澤辰哉
岩本が顔を上げる。
岩本照
深澤は苦しそうに答える。
深澤辰哉
そして。
深澤辰哉
その言葉だけで十分だった。
渡辺が立ち上がる。
渡辺翔太
迷いはない。
渡辺翔太
SnowManは再び走り出す。
終わりへ向かう戦いが。 静かに始まった。
コメント
8件
投稿待ってました!!! 舘様と阿部ちゃんが調べられるのが先かSnow Manのメンバーが到着するのが先か楽しみすぎます!!!! 続きが待ち遠しいです!!!!

うわぁ…第38話、神崎の執着がどんどん深くなっててゾクゾクしました。宮舘くんが無意識に能力を反応させて《命紡》の片鱗を見せる場面、すごく印象的だったな。そして阿部くんが自分から正体を明かさないと決めた瞬間、彼の覚悟がひしひしと伝わってきて…SnowManメンバーそれぞれの能力対決も痺れるし、次が待ちきれないです🌙