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睦月

あのぉ、南君、教科書…

如月 睦月なんて名前の癖に誕生日は5月です。如月です。

やっべぇ南君に話しかけるだけで女子が怖くなる。

なんだよこの学校…。少女漫画かよ…。

…あぁ、はい

睦月

…え、

南君は私に教科書を渡して、机に伏せた。

エッッ寝た…??

寝ていいのか?先生なんも言わないんだが??

睦月

え、寝るの…?

…ん、何、文句でも

睦月

いや、無いけど…

まぁいい。私には関係ない。

数学の教科書を開き、再び黒板の方に向いた。

休み時間。

チャイムが鳴ったと同時に、机の周りに人が集まる。

…ことは無かった。

え、いや、え?

転校生が来た時の恒例行事がない…だと??

その代わりに、南君の机の周りに人が集まっていた。

睦月

うぉ、流石イケメン…

ボソッと呟いたその言葉も、集まっていた女の子の声でかき消された。

すげーな、イケメンやべぇ。

ちょっと椅子を窓側の方に寄せてその光景を眺める。

…と、そんな私に声がかかった。

皐月

ねぇっ、如月さんだよね!

睦月

はぁいっ!?

アッ変な声出た。ごめん引かないで。

なんて思いながら見上げると、私の前の席から身を乗り出した女の子がいた。

くりっくりの目、ふわふわの茶髪をポニーテールにした美少女。

皐月

私、安曇皐月!よろしくね!!

睦月

えっ名前交換しよ…

……あ"。

気づいたのは、2秒後だった。

何言ってんだ私、何言ってんだ私!!

どうした今日は調子悪いの!?

皐月

…え、名前…?

ほら困惑してんじゃん!引かれた!引かれたって絶対!!

心の中で叫びながら、私は弁解しようと口を開く。

睦月

あー…っと、ごめん

睦月

私如月睦月って名前の癖に、誕生日5月でさ

睦月

安曇さんの皐月って名前に、なんか惹かれちゃって

睦月

本当ごめん、でもヤバイ奴ではないからね!!

苦笑しながら、私は言う。

睦月

んで、なんかその名前に運命感じたのでお友達になって欲しい!です!!

言った!言い切った!!

やってやったぞ!!

ほっとしながら安曇さんの方を見ると、目を見開いていた。

…あ、運命とかキモかったかもしれねぇ。何しとんじゃ私!!

皐月

…っ、うん!私も言おうと思ってたんだよ〜!!

皐月

睦月って呼んでいい?皐月って呼んでよ!

睦月

っ、よろしくね、皐月!!

あぁぁぁいい子!

絶対いい子!浄化される!マイナスイオンが出てる(気がする)!!

ちょうどチャイムが鳴り、英語の先生が入ってくる。

英語の先生

ハローエブリワーン!!

英語の先生

スタンドアップ!!

英語の先生

シッダウン!!

睦月

生徒に時間をくれ…

私の高校生活がハード過ぎるのですが!!

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