ぷりちぐ

目が覚めるとそこは暗い暗い 狭い部屋だった。

寒くて何処かも分からない場所で俺は閉じ込められているのだと一瞬でわかる。

そうだ。あのストーカーに襲われて、、、

俺は恐怖心で頭がいっぱいになった。

"あいつが来る前に逃げなくちゃ"

そう頭に浮かんだ。

ジャリジャリ

今まで手元を見ていなかったのか気づかなかったのが不思議なくらいに思う。 俺は両手をしっかりと固定されていた。

そりゃそうだよね。 俺を刺そうとしてきたやつが誘拐だけして何もしていない訳がない。 まぁつまり逃げられない。

俺はますます怖くなる。 いつアイツは来るんだろう。 来たら、何、されるんだろう。

寒さと怖さで震えが止まらない。

あいつは何がしたいんだろう。 なんで俺なんだろう。

起きてからしばらくしてあいつが来た。

初めて声は聞いたけど声が低くて背が高くて大っきい男の人だ。

何をされるんだろう。 この人は俺に何をしたいんだろう。

プルルルプルルル

俺のスマホが鳴ってる。 これは言っていいのかな。

ストーカーが近ずいて来る。 と同時に俺のスマホを取り上げられる。 その着信はきっとあっとくんかぷりちゃんだろうな。 俺があの時あっとくんの事を待っていればこうはならなかったかな、、。 でも、もしストーカーが電話に出て ぷりちゃん達が巻き込まれて危険になるなんてことはもっともっと、俺が殺されることよりも嫌だ。

これは俺の問題。 俺がただ狙われているだけなのに ぷりちゃんやあっとくん、アンプメンバーまで巻き込んじゃうのかな、、

やっぱり、、、

精一杯声を出す。 怖くて、、何をされるか分からない。 でもそんなことよりも、俺の事よりも、 俺の大事な友達を巻き込まないで欲しい。 ＿＿＿俺が巻き込みたくないんだ。

なんで、なんで、 言ったのに。。

ブツっ

え、あっとくん来ちゃうの、、 まだ何があるのか何されるのかも分からないのにそんなの危ないよｯ

ストーカーが近ずいて来たかと思えば口を布で押さえつけられた。 喋ってしまったからだろうな、、。 後で何されるんだろう（ﾋﾞｸｯﾋﾞｸｯ

あっとside 委員会終了後

マジで最悪 せっかくちぐと帰るとこだったのに、委員会あるなんて言われたし、 しかもほぼ雑用だったからな？

待っててって言ったけどあの様子だと帰ったんかな、、、。 てか帰ってたら俺ぷりに殺されるぞ？

プルルルプルルル

俺は切れるまで鳴らし続けたが全く繋がらなかった。 ＿＿＿嫌な予感がした。 この予感は絶対に当たって欲しくないと思いつつ、とりあえずぷりに連絡をする。

ここはちぐの帰り道。 居ないのか、、どこだ、、 何も無いといいけどな。

ブツっ

ぷりっつside

どこを探してもやっぱりちぐは居なかった。 だから一旦あっとと合流しようと思った。 だが、あっとは誰かと電話しているようだ。

"ストーカーと"、"捕まってる"

まだ頭の中を理解出来ていない状態だった。 ただちぐが危険な状態なこと、そして俺たちは助けに行かないといけないことだけは分かった。

案外近いようだ。 向かいながら思う、ちぐが何もされてませんように。