月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
注意!! ・地雷さんは今すぐUターン! ・いむしょー、まろにきが付き合ってます ・いむしょーの喧嘩ネタです ・nmmn ・ご本人様方とは何も関係のないフィクションです ・口調&キャラ崩壊あり ・通報❌
月見。
-hotoke-
初兎
-hotoke-
If
If
初兎
イラついた様子のいふくんからのじとりとした視線を感じつつ、僕は全力で無言を貫き通していた。
If
初兎
If
巻き込んだって、悠くんを奪って行ったんはいむくんやん。そんな言葉をすんでのところで飲み込み、僕はそっぽを向き吐き捨てる様に言った。
初兎
If
初兎
If
初兎
来なきゃよかった。僕は静かに心の中で後悔した。
ここは悠くんといふくんが同棲してる家。冒頭から勃発していた僕といむくんの喧嘩の末、いむくんは声高に浮気宣言をして、悠くんの手を取り僕らを締め出したのだ。
初兎ちゃん絶対帰って来ないでよ!出禁だから!!なんて叫ばれてしまえば、喧嘩後の僕が家に入ろうとするなんてことは勿論出来ず。
If
とりあえず、この今騒いでいるいふくんに着いてきたのだ。でも、正直赤組のどっちかの家に行けば良かったと思う。
そう言えばコイツは悠くん溺愛彼氏だった。バカップル発言なんて喧嘩中の身としてはかなり怠い。
If
初兎
If
マジでうるさいなぁいふくんは。今頃いむくんは悠くんに優しく話とか聞いてもらっとるで絶対。自分の彼女見習って欲しいわ。少しは慰めるとか出来ないん?
If
初兎
If
睨んでくるいふくんから視線を逸らす。どうやら口に出ていたようだ。まぁ今更だが。
そんな僕を睨んでいたいふくんは、ふっと睨むのをやめ、深く溜息を吐いた。
If
初兎
If
口悪っ。その口の悪さはビジネス不仲だけにしとけや。
If
そう言えばそうだった。あの時はいむくんと二人で話していて、まろにきもリビングで二人のんびりと喋っていた。
そんな中急にいむくんの「あにきと浮気する!」宣言を聞いたいふくんを思えば、まぁ確かに少し可哀想かもしれない。いやでも、言ったのはいむくんだ、僕は悪くない。
初兎
If
初兎
If
初兎
If
初兎
初兎
If
何だか思い出したらイライラが再燃してきた。なんやねん、一つの曲にあんなにムキになって。あんな怒ることちゃうやん。
初兎
ぼそりと呟くと、いふくんは僕を見つめてパチパチと数回瞬きを繰り返した後、さも当然だと言うかのような表情でこう言った。
If
悠佑
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あにきからの考えてもいなかった言葉に、僕は思わず間抜けな声を漏らした。
初兎ちゃん(とついでにいふくん)を家から締め出したのが数時間前。あにきが作ってくれたココアを飲みながら、僕は散々初兎ちゃんの文句をあにきに愚痴っていた。
初兎ちゃんと前から歌いたいと思っていた曲があった。その曲の歌ってみたが先日、初兎ちゃんとないちゃんのコラボで投稿されていたのだ。
悲しかった。そりゃ僕が早く言わなかったのが悪いけど、まさか被るなんて思ってなかったし、その後の初兎ちゃんの言葉が言葉だ。
“歌ってみたのコラボなんて今まで沢山やってるしこんくらいどうでもええやん”
何をそんなに怒ってるん、なんて言った呆れ顔に、僕の悲しみと怒りが爆発した。
確かに僕は初兎ちゃんと今までに沢山コラボしている。いれいすの中では一番コラボしてるペアなんじゃないかと思うくらいには。
でも、その一回一回が特別で大切なものなのに。初兎ちゃんと歌いたいと思った曲。凄く楽しみにしてて、また一つ大切な思い出を作りたかったのに。
こんくらいどうでもええやん。なんて言葉、聞きたくなかった。
初兎ちゃんには僕とのコラボはどうでも良いものなの?そこまで特別味を感じないの?一回一回のコラボが宝物みたいにキラキラしてて大好きなのは、僕だけなの?
“初兎ちゃんはどうして、あんなこと言ったんだろう”
そんな僕の呟きに、一瞬きょとんとしたあにきは、そんなん、と当たり前の様に冒頭の言葉を言ったのだ。
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悠佑
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悠佑
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急な悪口!?
ガーン、とショックを受ける僕に、ぷっとあにきが楽しそうに吹き出した。くしゃっと笑う笑顔が眩しい。
これがいふくんの好きな笑顔かぁ。こればっかりはいふくんに共感せざるを得ない。口に出したらいふくんに「お前があにきを語んなほとけ」なんて怒られそうだけど。同担拒否怖い。
悠佑
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そ、捉え方。とあにきは言って、いいか?と僕の目を見て話し始める。
悠佑
-hotoke-
悠佑
急なデコピンに涙目になる。あにきまたあほって言った!?と言うかネガティヴに関してはブーメランだからね!?
と、言いたいことは山ほどあったけど、またデコピンを食らうのは嫌なので大人しくあにきの言葉を待つ。
悠佑
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悠佑
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悠佑
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悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
あにきの優しい目と優しい声に問われて、僕は自分の心に問いかける。
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悠佑
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気持ちだけじゃなく、涙も一緒に溢れてしまった。
同じ好きなのに、少し違う。自分と違う捉え方だったからって、僕は勝手に悲しんで怒って。
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悠佑
ボロボロと泣いている僕にかけられたあにきの言葉に、どういうこと?と聞き返そうとした時、インターホンの音が家の中に響いた。
もしかして、いや、でも。
悠佑
その言葉に、初兎ちゃんを締め出した時の自分の言葉が蘇る。
“初兎ちゃん絶対帰って来ないでよ!出禁だから!!”
悠佑
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悠佑
くしゃくしゃと頭を撫でてくるあにきに大きな安心感を感じながら、それと同時に申し訳なさを感じた。
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悠佑
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悠佑
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玄関のドアを開けると、そこには初兎ちゃんと、その後方にいふくんが立っていた。
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初兎
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初兎
初兎
初兎
初兎
頭を下げる初兎ちゃんに、慌てて口を開く。
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初兎
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初兎
さっきの初兎ちゃんみたいに頭を下げる。許してくれないかもしれない。だって、僕だったら初兎ちゃんに嫌いなんて言われたら立ち直れない。それが勝手に悲しんで怒って散々に言われた後なら、尚更。
初兎
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初兎
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顔を上げると、初兎ちゃんが笑っていた。優しい、僕の大好きな笑顔だ。
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初兎
勢いなんて考えず飛び付くように抱き着いた僕を、初兎ちゃんは支えてくれた。
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初兎
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これからも沢山、思い出を増やしていけば良い。
君の描く未来に僕がいて、僕の描く未来に君がいるんだから。
初兎
-hotoke-
いつの間に帰ったんだろうか。なんだか迷惑をかけてばかりだ。
初兎
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悠佑
If
悠佑
いむしょーの家からの帰り道、隣を歩く彼の声が不機嫌を物語っていて、俺は足を止めその顔を覗き込んだ。
If
悠佑
If
悠佑
まろは何を言っているんだ。真意が分からず、俺は首を傾げる。
悠佑
If
悠佑
その時頭の中で再生されたのは、数時間前のほとけの言葉。
“僕、あにきと浮気するから!!”
まさかとは思うが、まろ。
悠佑
If
悠佑
If
悠佑
俺がそう叫べば、まろは黙って俺の手を取り、するりと指を絡めた。
If
悠佑
コイツは、こういうことを意図も簡単に。
If
悠佑
If
悠佑
悠佑
If
少々恥ずかしいが、思っていることを正直に言えば、まろは嬉しそうに頬を緩めて嬉しそうに笑った。
悠佑
やっぱり安心感が違うなぁと息を吐き出していると、まろが先に靴を脱いで家に上がり、こちらを振り返った。
If
悠佑
If
悠佑
腕を広げ、俺の好きな笑顔で笑うまろ。
ああ、やっぱり。
悠佑
ここが俺の大好きな、俺の、俺達の帰る場所だ。