ほむら
一息ついて 目を開ける
見慣れた景色... なはずがそこは違った
ほむら
そう 以前ここに来たことがある
彼女が”私”を知り そして別れた場所 私が悪魔になったのも ここを壊し覆すためだった
ほむら
白い椅子に その子は座っていた
幾つもの赤い糸が その子に巻き付いていて その1本1本の先に 人の姿が見えた
ほむら
よく見ると あらゆる時間軸の私が 赤い糸を引いている
そしてその糸が 今の自分にもあることに気づく
ほむら
興味を持った私は 自分を見て回った
ほむら
ほむら
ほむら
まどかの記憶から消えたり...
そう思い赤い糸に触れると 周囲の景色が変わり始めた
早乙女先生
ほむら
よろしくお願いします
早乙女先生
ほむら
どこ行くのよ私!
タタタタタタッ...
ほむら
止まりなさい!
ほむら
これってあれね
私の声は聞こえてないのね
ほむら
ほむら
ほむら
まどか
ほむら
ほむら
ほむら
いいわ、この調子で全部
消してしまいましょう
次に選んだのは 2週目の私
さっきと同様 赤い糸に触れると 周囲の景色が変わり始める
杏子
杏子
さやか
まどか
さやか
邪魔しないで
そもそもまどかは関係ないんだから
まどか
絶対おかしいよ...!
ほむら
ほんと美樹さやかは
ほむら
杏子
ウザイやつには
ウザイ仲間がいるもんだねぇ
ほむら
まどかにウザイってなによ...!
ほむら
あなたの仲間はどうなのかしら?
杏子
ほむら
美樹さやかには
手を出すなと言ったはずよ
杏子
手ぬるすぎるんだよ!
杏子
ほむら
勝ち目がまるでないじゃない
ほむら
ほむら
杏子
じゃこいつを
食い終わるまで待ってやる
ほむら
ほむら
まどかの前だからって
カッコつけて...
さやか
舐めるんじゃないわよ!
ほむら
無理でしょあなた...
ほむら
ほむら
この記憶の赤い糸は 意外と便利だった 見たいとこまで見て 辞めようと思えば辞めれるのだから
ほむら
ほむら
まともなんてあったものじゃないわね
そうして 幾つか見終わるころには 自身の身体に異変が 起きていることに気づいた
ほむら
ほむら
ほむら
私の滅びを意味するもの
ほむら
インキュベーターが言ってた
私が繰り返すほどにまどかは
最悪の結末を迎える。
ほむら
私が消えれば結末を
変えられるかもしれない
ほむら
そうして 自分自身に繋がっている糸に触れる
まどか
まどか
ほむら
まどか
まどか
ほむら
ほむら
ガシッ...!
まどか
ほむら
捕まえた
ほむら
まどかは私だけのモノ
そう思ってきたんだもの
ほむら
ちょっと腕を強く掴みすぎよね
まどか
ダメ...私が裂けちゃう...!
ほむら
円環の理とまどかを
引き剥がしたのよね
ほむら
無意味な事だったけれど
ほむら
今の私が出てくるだけだから
もういいわよね
ほむら
ほむら
ほむら
椅子に座るその子の瞳は 金色に輝いていた
私はというと 感覚がなくなり 立つことさえ出来なくなっていた
ほむら
ほむら
解放される...
私の創った銀の庭は 崩壊しかけていた 私の記憶を閉じ込めて
ほむら
あなたの為なら
私は闇に堕ちても構わない
ほむら
それが私の幸せだもの
ほむら
さやか
これがレコード?
まどか
さやか
終わり方だね〜(笑)
まどか
さやか
悪魔の物語...ねぇ
さやか
後編もあるって事?
まどか
そうだよ
さやか
まどか
さやか
あいつ、待ちくたびれてるだろうし
前編 悪魔の物語〘完〙