テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
かけていた目覚まし時計がジリジリ と鳴る
そうだ...今日は作品の関係者と 顔合わせなのだ
ya
ya
部屋の周りを見渡す
周りには沢山のetさんの可愛らしい 顔がある
微笑んでいる顔
泣いている顔
楽しそうな顔
子供の頃のポスターも全て集めた
ya
ya
そう一枚のポスターに手を伸ばして 優しく撫でる
それは君が綺麗な涙を流している姿
目は真っ赤、追い詰められた様な 表情が更に良い...♡
どんどん俺を虜にしていく
ya
いくらでも眺めて居たい位だ
けれど、俺はもう行かないと行けない
時間を再び確認すると6時を 指している
ya
ya
ya
ya
etちゃん?
急いで街中を駆けていく
時間を再び確認すると時計は 6時15分
顔合わせまで残り、15分だ
ya
流石にetさんのポスターを 3時間は見過ぎただろうか
ya
そんな気持ちにも思えて来る
しばらく人気の無い道を一定の速度で走っていると
事務所付近がやっと見えてきた
ya
そう思った時だ
俺のマネージャーが居た
no
遠目からでも分かる
noさんのあの目
あの不機嫌そうな顔...確実に遅刻した
ya
終わった...
俺が1時に起きていれば_...
etさんを見る時間を2時間50分に しておけば...
そう後悔が込み上げる
さっきまで動かしていた足も
今は重く感じる
どうにかポッケからスマホを出して
時間を確認しようとした時だった
プルルルルッ
スマホから音が鳴った
相手は...noさん
俺が居るのがバレてしまったのか...
そう思ってしまう程...妙にタイミングが合いすぎていた
少しだけ怖くなって着信をオフにした時だった
no
no
noさんの声が聞こえてきた
スマホは拒否ボタンを押している筈だ
不思議に思いスマホの電源を完全に 切った時だった
ガシッ
誰かから肩を掴まれた
恐る恐る背後を振り返ってみると
後ろには不気味に微笑んでいるnoさんがいた
ya
さっきまで遠くに居たはずのnoさんが後ろに居た
あの距離からだったら俺の事は見えてない...そう思っていたが、
no
no
no
no
やっぱり...この人はっ...
怒ると怖いタイプの人間だ
此処はあまり刺激しない様に
ya
ya
ya
ya
お得意の嘘を吐く
全部、全部
違うのに
俺が寝坊?そんな訳ない
毎日、毎日...ずっと君を眺めているから
時間を1分でも無駄にしない
no
そう皆んな簡単に信じ込む
本当に、楽だ
人間という″物″は単純で
操りやすいw
ya
no
noさんはそう言うと事務所の車に 俺を乗せて
何事も無かったように運転をし始めた
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