ほとけ
いふ
“旭日 仏” (あさひ ほとけ) 小学2年生
ごく普通の小学生
大好きな尊敬してて3歳上の兄 洸(ほのか) いつもそばにいてくれる母 友達みたいに仲のいい父
家族みんな仲が良くて 俗に言う“幸せな家庭”だった
ほとけ
ほのか
ほのか
僕と兄はバレーをやっていた
僕は小2からやってたかな
ある日僕が入っていた少年団に 新入団生が来た
いふ
ほとけ
猫宮威風。一歳上だった
いふくんは最初からセンスがあった
吸収が早くて、動きに無駄がなく、 僕の想像を遥かに超えるプレーをした
そして、そこから僕はいふくんと ペアになった
いふ
苗字で僕を呼ぶいふくん
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
いふくんが僕を“あさひ”と呼んでた 理由は今でもわからない
この時間が僕は大好きだった
大好きな家族に囲まれて 相性が合うペアに出会い
すごくいい生活をしていたと思う
けれど
こんな生活にも終わりは来る
僕が小学四年生の時
ほとけ
ほのか
💎母
💎父
💎父
ほのか
💎父
ほのか
ほとけ
ほとけ
💎母
ほとけ
ほとけ
両親が離婚
原因は両親の喧嘩
お互い浮気していたらしい
最悪な両親だ
大好きだった両親のことが 大嫌いになった瞬間だった
引っ越してからはバレーはやめた
もういふくんとプレーできないことが
悔しくて何もかも嫌になった
そして母は再婚 苗字が『稲荷』になった
いふくんに呼ばれていた『旭日』 と言う名前は
僕の中から消えてしまったんだ
それが悔しくて
悲しくて
何度も実の両親を恨んだ
ほとけ
ほとけ
りうら
初兎
転校先の学校では親友もできた
そして僕らはあっという間に 小学校を卒業。
僕らは中学生になった
中学生になってからはもう最悪な日々
担任からいじめられて
テストでは毎回上位なのに成績はほぼ 全ての教科で2〜3
ほとけ
く○担任
く○担任
初兎
りうら
教室に入れなくなった僕はいつしか 保健室に逃げるようになった
そんな中で唯一楽しかったのは部活
中学になってまたバレーを始めた
また兄に、いふくんに、 会えるかもしれないと思った
ある日、僕は出会ってしまったんだ
小学生の頃仲がよかった人に
いいや、今考えたら彼は初恋の相手だ
あの日、あの時愛した“いふくん”に
いふ
ほとけ
青くて綺麗な髪色、 夜空のような潤んだ瞳
目に入った途端いふくんだとわかった
あの頃の少し幼かった顔は もう大人なかっこいい顔に成長していた
ないこ
名前を聞いて確信した
やはりこの人は僕の初恋の相手だった
初兎
ほとけ
この時僕はいふくんのことを 『猫宮先輩』と呼んだ
いふくんと呼べなかったんだ
ほとけ
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