朝になり、誰よりも早く起きたエレナ、出ていく準備をしています。
エレナ
私はここには必要ない。
だから出ていかないと
エレナ
バタンッ
行くところもない所をとことこ歩く。
一方家族の方は
お母さん
エレナ~?朝ごはんは貴方が作るんじゃないの?
私に作らせるんじゃなくて、
姉
そうよ~
お母さん
返事もないなんてなんて行儀が悪い子なのかしら。
今から行くから待ってなさいよ。
お母さん
エレナ~?
お母さん
?!な、!
姉
どうしたのよ
姉
ッッ!?
お母さん
どこにもいないじゃない…
姉
エレナ~?隠れてるんでしょ?
お父さん
なんだよ。朝から騒がしいな
お母さん
貴方!エレナがいないの…
お父さん
な、何だって…
お父さん
オークションに出すつもりだったのに、
お母さん
え?
お父さん
言ってなかったよな。
悪魔と天使のハーフなんてこの世には存在しなかった。珍しいんだ。
お父さん
だからオークションに出そうとしてたんだよ。
お母さん
それなら、早くエレナを探さないと、
エレナ
ふぅ、疲れた。
家と家の間に座り、
休憩をしている。
するとそこへ
?
た、助けてくれないか?
エレナ
え?
?
追われているんだ。ちょっとだけ隠れさせてくれ。
エレナ
わ、わかりました
。
おい!こうゆつ奴を見なかったか?
エレナ
どれどれ
。
エレナ
?!…み、見てません
。
そうかぁ、クソッどこにいったんだ…
。
タッタッタッタッ
エレナ
もう行きましたよ?
?
ありがとう。礼を言うよ
エレナ
さっきのが貴方なんですか?
?
あぁ。見られてしまったか。
エレナ
た、確か、第一王子の…
?
分かってくれてたのか。
エレナ
そ、そりゃあ王子様ですし、覚えとかないとと思いまして。
?
ほぅ。
質問いいか?
エレナ
は、はい
?
お前はどうしてここにいるんだけ。
まだ若いだろ。
エレナ
私、実は
悪魔と天使のハーフなんです。
?
?!…そうなのか
エレナ
引きますよね…家族にも引かれるぐらいだし、
?
嫌、俺は綺麗だと思うぞ。
エレナ
え?
?
そんなハーフなんて見たことないよ。
とても綺麗だ
エレナ
あ、ありがとうございます
?
………ジー
エレナ
…………
姉
あっ!エレナ!
エレナ
ッッ!なんで…
姉
あぁ、すいません、うちの妹が
姉
ほら!行くよ!エレナ
エレナ
い、嫌だ
?
おい!
姉
なによ
?
妹さんがいやがってるじゃないか。
やめてあげてくれ
姉
な、なのよ。付き合ってもないのに偉そうなこと言うんじゃないよ。
エレナ
……………
?
ッ…じゃあ今日からエレナは俺の婚約者だ
エレナ
?!?!?!
姉
は、はぁ?
エレナ
王子様。
そんなことを簡単に言わない方が
?
俺はお前が言えよ綺麗だと思う
そして優しい。
俺はお前が好きなんだ。
姉
王子様?
?
あぁ、名前を教えていませんでしたね、
?
僕は第一王子, と申します。
姉
え?!
これ失礼します。
エレナ
が怯えてる。
エレナ
そんなに怖い人なのかしら
?
そうと思えば妹さんの手をはなしてやってくれ。
姉
は、はい
?
エレナも俺と結婚することでいいよな?
俺はお前を助けたいし
?
好きなのは本当だから、
エレナ
…ッッ//
エレナ
は、はい
?
ニコ
じゃあ妹さん,家族によろしく頼んだよ
姉
は、はい
こうしてエレナは第一王子様と結婚式をあげ,幸せに暮らしました。