デジカメ青春録

短編 ＿ デジカメ青春録

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start

昼休み 、 みこちゃんがドヤるように見せたのはひとつの小さなカメラと白紙のノートだった

ひまちゃんに続きみんなもなんだ .ᐣ と不思議な顔をしてカメラを見る

みこちゃんはむすっとした表情でカメラに付いて話す

説明の途中でらんらんがカメラを手に取り、ジロジロと見る

恥ずかしがりながらも 、 頬を赤らめ話してくれるみこちゃんにみんなは興味を持つ

普段はノリ気にならないいるまちゃんが一番最初に肯定する

と 、 次々とノリ気になったみんなに嬉しそうな表情をするみこちゃん

かわいいっ （ 笑

そんなみこちゃんを頬杖をして見つめていた

なんて言おうか困っていたみこちゃんを見て 、 間に入って代わりに説明をする

少し前に 、 不安だったみこちゃんが俺を頼ってアルバムを作りたいと相談してくれた

説明し終えるとさっきよりもみんながノリ気になり 、 こさめちゃんが手に取る

するとみこちゃんにカメラを向け写真を撮る

シャッタ - 音に気付き 、驚いた表情のみこちゃんが撮れていた

悪い顔をしたこさめちゃんに頬を膨らませて怒るみこちゃん

みんなに挟まれ 、 何とかギリギリカメラに収まった

その日は 、 写真を沢山撮るために放課後カラオケへ行った

マイクとタブレットを一人一人に回していき 、 好きな曲を歌う

その時 、 ひまちゃんが気持ちよく歌っているらんらんを1枚撮る

ちょうど手がぶれていて面白かったのかくすくすと笑っていた

何歌おうかな - …

履歴を見て 、 良さそうな曲を探す

するとみこちゃんが肩を叩き、こそっと喋る

出てきた曲は 、 デュエットものだった

恋愛曲で 、みこちゃんに勧められイヤホンを片耳づつ付けて2人で聴いていたのを思い出す

恥ずかしそうに提案してくれたみこちゃんに愛おしく思いつつ 、 いつの間にか歌う番になっていた

みんな1曲歌い終え 、 少し休憩の時間になる

カメラには 、 10枚の写真が記録されていた

俺が持っていたマイクをひまちゃんに渡す

俺の提案にみんなは賛成する

ひまちゃんがカメラを受け取る

新たな問題に悩みに悩む

沈黙の中 、 ひまちゃんが口を開ける

その言葉にみこちゃんはとても笑顔を見せていた

カメラを使ってから数ヶ月が経つ

ある日、ふと2人で海に行こうと話し靴を持ち手を繋いで浜辺を歩く

… カメラ持てないな 、

ポケットにはカメラを入れ、ベンチに荷物を置き再び戻ってくる

さっきまで浜辺を歩いてたみこちゃんが少し奥の海に入っていた

にこりと笑いこちらへ来てと言うみこちゃんが可愛くて1枚写真を撮る

いじけるように俺に水をかけるみこちゃん

けど、 少ししか掛からずみこちゃんの優しさを感じる

俺の発言に固まってしまったみこちゃんの腕を掴み、頬にキスをする

もう1枚写真を撮る

その後に 、 2人のツ - ショットをカメラのデ - タに収めた

可愛く上目遣いをして、 俺の服の裾を掴む

このみこちゃんも撮りたかったが 、 みんなに見られたくなかったため目に焼きつけることにした

優しく頭を撫でると 、 少し嬉しそうに頷いてくれた

あれから数ヶ月がたち 、 ふと今までの写真を現象してアルバムに貼っている

中には 、 一言コメントを添えたり関係のある絵を描いている

みんなイチャついてるし …

ほとんど 、ペアとの写真が多くあまり6人が写りこんでいるものは少なかった

それでもアルバムに貼りながら懐かしいと感じれる

これがみこちゃんが望んでいたものだろう

俺の肩を叩くが優しく全然痛くない

数時間が経ち 、 やっと1冊のアルバムが作れた

どのペ - ジを見てもちゃんとこっているのが分かる

空になったカメラを持ち 、 ぎゅぅ - と抱く

とても嬉しそうにカメラとアルバムを見る

それもそのはずだろう

断られるかもしれないのに、勇気を出してみんなが楽しくアルバム作成をずっと手伝ってくれたのだから

一つ一つのカメラにみんなが好きな物を描き込み 、隣に回す

みこちゃんが俺のカメラを持った時 、 本体の底に何か黒で描いていた

俺の耳元に顔を近づけぼそっと囁いた

今だから 、 紙を使う良さを知れる

だから俺たちは今後もアルバムを手作業で作る

これが俺たちなりの思い出を作る方法だから

普通にこれやりたい 👉🏻👈🏻💞