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長尾景
長尾景
魔とはまるで違う不気味さ
実体を持っているかどうか危うい
もはや今目の前に居るのは 居るものはこの世に存在しないのでは
そう思わされる
長尾景
影ノ者
ビュンッ!
長尾景
黒いモヤが俺の頬をかする
実体が無いとは思えない切れ味だ
動こうとすると足を前に進める度に まだ最初の頃に感じた足の重さを感じる
俺は今目の前の存在に恐怖を抱いている
だが
長尾景
封
殺
滅
魔
破
長尾景
ジュッ!
影ノ者
パンッ……
長尾景
長尾景
長尾景
長尾景
触れたという感触と
消えた
という感触
間違い無く "切った" という感覚は無かった
影ノ者
長尾景
ダッ
甲斐田晴
キィーンッッ!
ブワッ…
甲斐田晴
黒い霧が消えてゆく
ふと耳についている通信機が震える
不破湊
甲斐田晴
剣持刀也
加賀美ハヤト
甲斐田晴
甲斐田晴
不破湊
甲斐田晴
加賀美ハヤト
まずい
腹をバッサリいかれた
ジンジンと傷が痛む度に そこから赤い血が滴り落ちる
加賀美ハヤト
加賀美ハヤト
加賀美ハヤト
なんで
立たなきゃダメなのに
影ノ者
加賀美ハヤト
まずい
この状況は流石にまずいな
足を動かせ
せめて
能力を
加賀美ハヤト
ブォンッッ!!
加賀美ハヤト
加賀美ハヤト
シャキンッ…
加賀美ハヤト
ギュッと目を閉じて 体にキュッと力を入れる
それと同時に鋭い音が聞こえる
長尾景
加賀美ハヤト
目の前の影ノ者は灰 塵となって消えていた
加賀美ハヤト
口の中に血の味が広がる
段々と体が震えてくる
長尾景
加賀美ハヤト
喋ると口から血が零れてくる
息をする度に肺がズキズキと痛む
長尾景
そう言われて傷口にお札の様な物を貼られる
痛みはまだあるがさっきまでと 比べ物にならないほど痛みが引いた
加賀美ハヤト
ヒョイッ
加賀美ハヤト
長尾景
ふと体が軽くなった
「お気に構わず」?
訳が分からず周りを見たり頭を整理した
それでもしばらく分からなかった
ようやく分かった
加賀美ハヤト
加賀美ハヤト
急に羞恥心が湧き起こされる
加賀美ハヤト
自然と声が震えてしまう
さらにそれで心が羞恥心に染まってしまう
長尾景
加賀美ハヤト
遠くから足音が聞こえてくる
恐らく来ると言っていた2人だろう
加賀美ハヤト
まぁたまには
救われるのも悪くはないか